大館市:がれきを受け入れたら私は自殺する

 暴力行為に等しいことをやってるのは、市民の反対を無視して放射能がれきを受け入れる市行政だろうが!! 

「放射能ガレキを受け入れたら私は自殺する」秋田・大館市役所に落書き
2012.5.3 16:04 [放射能漏れ] 3日午前4時50分ごろ、秋田県大館市役所の外壁2カ所に「赤い塗料で何か書かれている」と通行人から大館署に通報があった。署員や市職員が現場に向かい「放射能ガレキを受け入れたら私は自殺する」と書かれているのを確認、大館署は建造物損壊容疑で捜査している。市によると、3日午前0時に警備員が巡回したときには落書きはなかった。大館市は東日本大震災で発生した岩手県のがれきの受け入れを検討中。小畑元市長は「今回の落書きは暴力行為にも等しい。市は厳正に対処していく」とのコメントを出したhttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120503/dst12050316060015-n1.htm
 今、ほとんどの市町村は、ダイオキシン特措法に準拠した高温焼却炉か、ガス化溶融炉を備えています。これで、焼却時の発生ガスを800℃、2分以上で加熱して、ダイオキシンを無害化するというのがうたい文句ですが、実際は、ごみ焼却炉そのものがダイオキシン発生装置。バグフィルター通過後にダイオキシンが再合成するのは、世界の常識です。政府系学者が言う、現地で燃やせ、簡易焼却炉で処理しろ、などのせりふも、最終的には汚染拡散をすすめているんだから。
 どこで燃やそうと、放射能を帯びていようといなかろうと、ごみ焼却はもともと、甚大な環境汚染と健康被害をもたらしているのです。それに放射能が加われば、話にならないひどいことになるから、廃棄物処理法だって、放射能を帯びているごみは燃やせないと規定しているのです(2条)。この定義は今も変わっていません。
 つまり、ごみが少しでも放射能を帯びていたら、それを燃すのは違法です。それを知りつつ、がれきを受け入れる市町村は、市民に対し意図的な傷害・暴行を加えるのと同じ。国がガイドラインを告示に変えようと、それでがれき広域処理の根拠法となるわけじゃなし、がれきを受け入れた首長は、その時点で、住民に対する傷害罪もしくは障害致死罪が成立するのです。あ、がれきを送り出した被災自治体も同罪だからね。被災を口実に、汚染を広げるんじゃない!
 
 ぜひ、がれき広域化を首長するアホな首長・市議の名前を、永遠に記録して、あらゆる媒体で訴え、後代に伝えてください。彼らのような存在を許していたことが、フクイチを招いたのだから、こういうことをしないと、同じことはまた起きる。責任は一人一人にあるのです。知らなかったなんて、言わせない。2012.5.3

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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