ワクチン問題をとりあげた映画「VAXXED」、圧力で中止

 昨日から、「反ワクチン」グループの間で沸騰しているのがこのニュース。赤字、強調山本。

「反ワクチン」映画、米映画祭から取り下げに デ・ニーロ氏発表
AFP=時事 3月28日(月)10時43分配信
ワクチンと自閉症との関連性を主張した英国の医学研究者によるドキュメンタリー作品が、米ニューヨーク(New York)で来月開催される「トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival)」から出品を取り下げられたと、同イベントの創設者で俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)氏が明らかにした。映画「Vaxxed: From Cover-UP to Catastrophe」をめぐっては、出品作品に含めたことで、信頼性の低い調査結果から生じたワクチン反対運動を映画祭が支持しているとみられるとして、批評家から抗議の声が上がっていた。
 自閉症の子どもがいるデ・ニーロ氏は声明を発表し、作品の上映は、同氏やその家族にとっては身近なこの問題を議論するきっかけを提供する意図が込めら れていたが、映画祭のスタッフや科学の専門家らと数日間検討した結果、同氏が期待していたような議論やそれ以上の成果に結びつくことはないとの結論に達し たと述べた。
 同映画の監督を務めたアンドルー・ウェークフィールド(Andrew Wakefield)氏は1998年、はしかとおたふく風邪、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症との間に関連性があるとする論文を発表。医療関 係者によれば、論文がきっかけでワクチン反対運動が起き、はしかのような予防可能な小児疾患が大流行して多くの死者が出たという。論文を調査した英医事委員会(GMC)は、ウェークフィールド氏が研究成果の発表において「不正」を行ったと結論付けた。また、英医学誌ランセット(The Lancet)も、一部が改ざんされていたとして同論文の掲載を撤回。ウェークフィールド氏はその後、英国での医療行為を禁じられた。【翻訳編集】 AFPBB News

 もろワクチン推進派からの攻撃、威嚇があり、それを受けて、デ・ニーロが屈服してしまったと思われます。でも、この映画がひどい攻撃を受けることも、中止に追い込まれることも予想できることでした。なぜか? 題名通り、「事実」を暴露していたからです・・・といっても、私もまだ見ていませんが、これまでの経緯を知っていれば判断できることです。
 ★まず、映画の題名は「ワクチンを受けたー隠蔽から大惨事へ」という意味ですが、それさえ和訳されていないことに注意--これは、映画の中身を知らせまいとする意思のあらわれです。
 ★次に、世界中の母親たちに、ワクチンへの疑問を吹き込んだ人物として、医薬業界の憎しみと敵視を受け、医師免許さえ剥奪されたアンドリュー・ウェークフィールド氏が監督していること。医薬文献では彼の指摘の正しさを裏づける論文がすでに何十本も出ていますが、「無知」と「政治的理由」から、彼への批判はあいかわらずすさまじい。
 ★★決定的なのは、この映画は、米(=世界)のワクチン業界の「闇」を暴いたある人物の「証言」を軸にしていることです。それが証言後に身を隠したウィリアム・トンプソン氏。彼についてはここ→ワクチンで自閉症が増えることを、政府は知っていたをご覧下さい。記事には彼の名前さえ出ていません=名前さえ知られたくない、というわけですが、この映画のPR版は、その「証言」から始まっているのです。

 いずれ、誰かが日本語訳をつけてくれると思いますが、いずれも非常に重要なところばかり。1分ごろからウェークフィールド氏が出てきます。そして、トンプソン氏の証言:
 「オー、マイガッド、私は自分たちがやったことを信じられない。でも、やってしまったのだ」
 「自分の経歴で最低だったのは、その文献にかかわったことだ(MMRワクチンと自閉症の関連を裏付けた研究のデータ隠滅。彼は密かに全文献とデータをコピーし、保存していた)」
 そして、「このままで行くと、2030年には二人に一人が自閉症になるだろう、これはまったく大惨事だ」という証言

 ・・・追加ニュースが入ってきていますが、とりあえずここまで。
 下に本ブログの「ワクチンと自閉症」関連の記事を抜き出しておきます。

 

ワクチンで自閉症が増えることを、政府は知っていた (2014/08/30)
ワクチン32回接種後、自閉症に (2014/10/04)
自閉症児を持つママへ (2014/10/07)
ワクチンと自閉症の関係、裁判所が認める(イタリア) (2015/02/14)
自閉症とワクチン、ミラノ地裁判決 (2015/02/15)
コメント(企業を守るアメリカのワクチン制度) (2015/02/17)
2016.3.29

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/