ワクチン後死亡、二週間後に発表?

   3月半ばにコロナワクチンを接種した長崎県の60代女性が下旬に亡くなっていました。でも、県がそれを公表したのは昨日、4月14日になってから。なぜ?

ワクチン接種の医療従事者が死亡 因果関係わからず

長崎県は、先月中旬に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた県内の60代の医療従事者の女性が、その10日ほど後に脳出血のため死亡していたことを明らかにしました。現時点では、接種と死亡との因果関係はわかっていないということです。長崎県の中田勝己福祉保健部長は14日午後、記者会見を開き、先月中旬に医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの優先接種を受けた県内の60代の女性が、その10日ほどあとの先月下旬に、脳出血のため死亡していたことを明らかにしました。この女性に基礎疾患はなく、接種から死亡までの10日ほどの間に、副反応を疑う症状や、医師による治療などを受けたことはなかったということです。また、現時点では接種と死亡との因果関係はわかっていないということで、今後、厚生労働省の専門家部会が評価を行うことになります。長崎県の中田勝己福祉保健部長は「この1件だけで、何か決定的な評価ができるとは思っていない。全国的な動向も合わせて情報を収集し、県民に提供していきたい」と話しています。厚生労働省は、今月9日に開かれた専門家部会で、ワクチンの接種を受けた20代から70代の合わせて6人が接種後に死亡し、このうち4人の死因が出血性の脳卒中だったと報告していました。

 …この事例、前記事で書いた厚労省のツイッターによるワクチン副作用報告のNo.6ではないかと思われます。もちろん別件かもしれませんが、そうすると、厚労省報告にはかなり「漏れ」が多いことになり、これまた大問題。

 でも、https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdfを見ると、状況はぴったり重なっています。

 この事例の女性の接種は3月17日、死亡は3月26日。

「アレルギーはなかった。特に問題となる基礎疾患はなかった。 COVID ワクチン接種前4週間以内の他ワクチン接種はなかった。ワクチン接種 2 週間以内の他医薬品投与はなかった。併用薬は報告されなかった。ワクチン接種前、COVID-19 感染と診断されていなかった。ワクチン接種以降、COVID-19検査実施はなかった。3月26日、患者が出勤しなかったため家族が患者の自宅を訪れ、患者が死亡しているのを発見した。剖検で死因は脳出血であることが判明した。医師は因果関係は不明と報告した」

 推測ですが、長崎県は、厚労省副作用報告に自県のものがあるのを知り、あわてて公表したのでは?この女性がワクチン接種後に死亡したことを知る住民は多いことだろうし、つっつかれると困ると思ったのでしょう。

  本来、自治体としては死亡が分かった時点でその情報を公表すべきだったのに、そうしなかったのは、厚労省から「勝手に公表するな」との指示でもあったから? この調子では高齢者の死亡情報も抑え込まれることでしょう。

2021/4/15

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/