「自由の川」―ニュージーランド、強制ワクチン反対の戦い

 2022年1月、カナダー北米を往来するトラック運転手らが、ワクチン強制に反対して起こした長期デモ「2022フリーダム・コンボイ」。彼らの「反乱」は驚きと感動をもって受け止められ、瞬時に世界各地に広がりました。彼らの運動は政府を追い詰め、他の反対運動とあいまって、政府によるPCRテスト、マスク強制、強制ワクチンなどさまざまな違法行為を中止に追い込んだのです。ニュージーランドでは、その市民の抗議行動をまとめた映画、River of Freedomを作成し、人気を集めているとのことです。以下、Dr. Emanuel Garciaの紹介文の簡訳です。**********

2022年ニュージーランドの義務化に反対する抗議運動についての力強いドキュメンタリー 2022年2月9日、南北の島々を縦断したコンボイが晴天に恵まれたウェリントンの国会議事堂前に、集結した時、参加者はみな、このコンボイについて、集会について、そしてこの先起こることについて、マスメディアは中傷的で真実味のないことしか報道しないだろうとわかっていたはずだ。そして、事実、その通りになった。しかし真実は川の蛇行のように、時の流れと共に止められなくなる。国のあらゆる地域から集まった人々の平和的な集会が、政治国家の子分たちによって残忍につぶされ、解散させられてから約16ヵ月後、驚くべきドキュメンタリー映画が登場した:「自由の河」である。

私は、9月7日、満席のウェリントン・プレミアに参加して、ごく短い、しかし力強かった当時を思い出した。それは、市民が自分たちの権利を取り戻し、自分たちの立場を守り、小宇宙の中で、慈善、思いやり、寛容によって相互扶助の社会を作り上げた時期だった。

 政府による基本的人権の破壊と、分断的で違法な命令に反対する大胆さを持った大勢の人々の映像を見て、私は、自分が出会った、親切で寛大、そして決して譲れない権利を主張する決意にみちた人々のことを思い出した。 逆に、選挙で選ばれながら、市民に会うことも、この問題を議論することも一枚岩となって拒否した国会議員らのことも思い出した。「国民の代表」が表れるのを待って何時間も過ごした間に合わせのバスケットボールコートでは創造的工夫がこらされた。音楽が鳴り響くテント、無料で提供される食事、音楽の生演奏など・・・ワクチン強制による死者をステージに吊るされた白い十字架の列によって追悼した日のことも覚えている。

 数日、数週間と経つうちに、議事堂前を埋める平和で強力な市民の存在に政府のフラストレーションは高まり、警察の行動はより攻撃的になり、私たちがい続けられなくなるような試みはさらに大胆になった。この間、「ワクチン・アパルトヘイト」状態が宣言され、ワクチンを打っていない私たちは、レストラン、教会、劇場、床屋、映画館、ジムへの立ち入りが許されなくなっていた……。そして2022年3月1日、緊迫した状況を平和的に解決するために、私を含むチームが組まれた。警察のメンバーも加わる予定だったが、その代表は現れなかった。その日午後、私はウェリントンの主要警察署に隣接する通りが、覆面パトカーで埋め尽くされているのに気づき、翌朝襲撃をかけるだろうと判断し、映画制作者、抗議活動のリーダー、メディア関係者など、知り合いに知らせた。しかし、ほとんどの人が私の心配は杞憂だと言った。彼らは間違っていた。

 3月2日、警察は平和的な市民に対して催涙ガスや40ミリのゴム弾を使用するなどファシズム的攻撃をしかけた。警察の暴行で腰の骨を折った老人がいたが、最初に呼ばれた救急車は彼を病院に連れて行くことを拒否した。幸い、現場にいた映画チームはこの様子を撮影、当時、本当に起きたことを “リアル・ニュース “として伝えてくれている。

 先日、議事堂のすぐ近くの床屋で、偶然、この時の抗議デモの話をした。その反応から、彼は、ラジオ・ニュージーランドやドミニオン・ポスト、国営テレビ局などプロパガンダ機関が広めているプロパガンダ、つまり「薄汚い下衆の集団が共謀して不必要なトラブルを起こした」と考えていることがわかった。私は彼に『自由の河』を見るよう勧めた。彼が見るかどうか知らない。しかし、国中の大小さまざまな映画館が、この映画の上映のために予約で一杯になっている。そしてこのドキュメンタリーを世界中の観客に公開する計画が進行中だ。

  監督のゲイリーン・バーンズ初めチーム全員が、ニュージーランドで最も重要な政治的・社会的出来事のひとつを真正の歴史として示し、記録を正し、虚偽に対抗し、権利のために戦ってきた私たちに闘い続ける勇気を与えてくれたことに感謝する。2022年初頭に起きたことは、政治権力の中枢にも影響を及ぼした。私たちは平和と尊厳と強さをもって、彼らに通告したのだ。そして、もし彼らがまた同じことができると思っているのなら、考え直すべきだ。私たちはより良い準備をしている。

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 国家による「実験ワクチン強制」がどれほど異常な事態かは、その時になってみないとわからない、というのでは救われません。でも、多くの国では、現実にそんな事態が起き、ようやく人々は問題に気づいて立ち上がっているのです。この映画を一番見るべきなのが、強制されなくても8割以上の国民が2回以上のワクチンを受けている私たち、日本人でしょう。そして、次のパンデミックは2025年に起こすことがもう決まっています。2023.9.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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