MMRワクチンで奪われた一歳半の命

 前記事のつづきです。
 多くの人は、「ワクチンの被害者」は、ごく限られた「特異体質」の人、気の毒だけど自分は関係ない・・・そう思っているはずです。でも、病人の「治療」のために使われる薬品による薬害と違って、ワクチン被害は接種者の誰にでも起こり得るし、しかも、何の心理的準備もないままに一家を襲うものなのです。
 それまで健康で幸せだった赤ちゃん、あるいは、元気いっぱいで生活を謳歌していた娘が、ワクチンを打ったために死の床に横たわり、母親の顔もわからなくなってしまう・・・その残酷さと不条理さを想像し、共感して欲しいと思います。このような事件を「ひとごと」として捉えている限り、薬害は終わりがないからです。どうぞ、薬害被害者の訴えや、HPVワクチン被害者の心痛む動画、家族の手記に目を通して下さい。たとえば↓は、MMR被害者裁判の原告の母親の手記と、支援する会の開設です。強調山本。多少編集あり。原文⇒http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/mmr/news43.html)、MMR大阪訴訟のHP⇒http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/mmr/

     「上告への思い」
 4月20日、大阪高裁の判決が出ました。
 それは、私達家族にとってまたもや「落胆」させられた日でした。
 うちの長男があのMMRを受けてから、ずっとこんな思いの連続です。
 MMRを受けたあと熱を出してしまった日。そして、入院に至ってしまった日。
 その病院の先生達から、この無菌性髄膜炎とMMRの因果関係について証拠なんかない、と言われ続けた入院中の日々。
 3週間もの入院後、やっと退院できたと思った矢先、また翌日に下痢と嘔吐がひどくなり、脱水症状をひきおこし、また病院で点滴を受けなければならなくなった時。
 そして、闘病もむなしく、ついに力尽きて亡くなってしまった日。
 その後、豊中市を通じて国に提出した予防接種健康被害救済制度の回答を3年間も待たされたあげく、死亡との因果関係を否定されてしまった日。
 今、思い返してもほんとうにつらい日々の連続でした。
 私達は納得がいかず、何か少しでもほんとうの事を知りたい、との思いから、他には手段がなく裁判にふみきりました。裁判所の方々に私達の思いを救ってもらえることを願って…。
 けれども、大阪地裁での判決はまた同じようなもので、決して納得できるものではありませんでした。私達はなすすべもなく大阪高裁に控訴しましたが、またもやこんな結果になってしまいました。
 MMRさえしていなかったら、絶対にこんなことにはなっていなかったのに!
 なぜ、他の病気のせいにされてしまうのでしょうか。
 しかも、それが家族からのものだなんてひどすぎると思います。
 国が許可してやっていた予防接種を100%信用して受けて、このような不幸なことになってしまったのに。それが欠陥ワクチンだったとわかっても、なぜ何もしてくれないのでしょうか。なぜ、あやまってくれないのでしょうか。裁判所の方々にもなぜわかってもらえないのでしょうか。紙に書いてある事を読んだだけでどれだけの事がわかってもらえたのでしょうか。
 MMRを受けてから一変してたいへんになってしまった私達の生活を見てほしかったです。
 接種してしまった前の日まで時間をもどす事ができたらいいのにと何度も思いました。
 上告しても良い判決を得られるかどうかはわかりません。
 またまた、いやな思いをしなければいけないかも知れません。でも、たたかう手段があるかぎり、私達家族はその道を選びたいと思いました。MMRを受けるまではとっても元気だったのに、たった1才半で亡くなってしまった息子のために…。
 微力な私達ですが、また皆様の御指導、御支援を頂ければ幸いに思います。
 よろしくお願い致します

 ↓は解説です。厚労省と製薬企業、医師会などは、このMMRワクチンを復活させようとしていることに注意が必要です。
「4月20日大阪高裁控訴審の判決が出ました。ワクチン接種とA君死亡との因果関係を
否定する第一審同様の不当判決でした。4月27日原告・弁護団会議でA君の上告を決め
ました。大輔君、花さん事件では勝訴が確定しましたので上告はA君事件のみとなります。1家族が国を相手に闘い続け
ることになります。当会は勝訴した2家族と共にこの訴訟を支援します。皆様の引き続く
支援をお願いします。
  控訴審ではワクチン接種とA君死亡との因果関係が最大の争点でした。原告はワクチン
接種後、麻しんワクチン特有の発熱・発疹、おたふくかぜワクチンによる無菌性髄膜炎で全身状態が悪化して行った経過を示し、インフルエンザウィルスによる
脳症が死亡の直接の原因だったとしてもワクチン接種による全身の免疫機能の低下が死亡の大きな原因だったと主張しました。名倉宏東北大学名誉教授による鑑定では、免疫機能の司令塔とも言う
べき腸管のリンパ機能が何らかの要因で破壊されていたことが示されました
。これはA君の両親が、「MMRワクチンを打ってから体質が変わってしまったように次々と病気になっ
た」「インフルエンザにかかったとしても、ふつうの元どおりの元気な体なら、あんなに悲惨に血を吐いて死んでいってしまうようなことはなかった」
と訴えていることとも合致し
ます。
 しかし、大阪高裁は「原告の主張は推測の域を出ない」と切り捨てました。A君は
ワクチン接種時健康でした。その65日後死亡したことにワクチンが何の関係もなかった
と言い切れるのか。この素朴でしかし最も基本的な問いかけに大阪高裁は答えませんでし
た。国は一人の被害者ぐらい無視して踏みつぶせると考えているかもしれません。最高裁
に答えさせなければなりません。一方、控訴審判決は第一審以上に国の指導監督義務違反を認定しています。これを武器
にワクチントーク全国、全国薬害被害者団体連絡協議会の皆さんと共に厚生労働省への申
し入れを検討します。
 2015.10.5

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/