韓国、フルショット後の死者83人に

  韓国ではフルワクチン接種後の死者が83人に増えていました。ここれはロシアのRTの報道で、他のメディアは伝えていません(山本が見た限り。)。

韓国、フルワクチン接種後の死者が83人に

31 Oct, 2020 https://www.rt.com/news/505133-south-korea-flu-shot-deaths-83/

 韓国疾病管理庁KDCAは10月31日、無料フルワクチン接種後の死者が83人になったと報告した。韓国の聯合ニュースは死者のほとんどが高齢者であり、37人が70代、80歳以上が34人、4人が60代で、60歳未満は8人だというKDCAの報告を紹介している。また保健当局は、依然、インフルエンザの予防接種と死亡との直接的な関連を示す証拠はないと主張しているが、丁世均首相は、フルワクチン接種後短時間で死亡した人の数が30人に達した先週、潜在的な危険性を調査するよう求めている。また、韓国医師会も、完全な見直しを終えるまで大量ワクチン接種プログラムの一時中止を求めている。フルワクチンへの懸念が高まったのは、薬剤の一部が(冷蔵保管されず)室温管理されていたことが明るみに出たことによるが、それらのワクチンで死亡した人間はいない(山本注:政府発表)。今日までに1150万人以上が無料プログラム下でフルワクチンを受けている。

 でも「聯合ニュース」の報道は「72人」止まりで、相変わらず「ワクチンと死亡との関連は低い」との当局の説明を紹介しているだけ(「ない」とは言い切れないのがミソ)・・・どの国でも、マスメディアは基本的に政府のマウスピースです。

インフル予防接種後の死者計72人に ワクチンとの関連性「低い」韓国当局 …

【ソウル聯合ニュース】韓国疾病管理庁は29日、インフルエンザ予防用ワクチンの接種後に死亡した人が同日午前0時までに全国で計72人確認されたと発表した。26日午前0時の時点から13人増えた。死者の年齢は70代以上が86.1%に上る。地域別ではソウル市が12人、慶尚南道が10人、京畿道と全羅南道がそれぞれ8人ずつの計38人で全体の半数以上を占めた。疾病管理庁は、この日開かれた会議で新たな死亡例25件を分析した結果、全て死亡と予防接種との関連性は極めて低いと判断したと明らかにした。25件のうち、急性アレルギー反応の「アナフィラキシーショック」が起きたケースはなく、同じ製造番号のワクチンを同日接種された人の中に異常反応が表れた事例もなかったと確認された。疾病管理庁は「これまで検討した71件の事例は全て死亡と予防接種との関連性は非常に低く、ワクチンの再点検や予防接種事業の中止を考慮する状況ではないと判断した」と明らかにした。

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 RT以外の欧米メディアは韓国政府の発言をそのまま垂れ流しているだけで、いずれ「ワクチン接種後の死亡など心配不要」とのムードが主流になってゆくでしょう。当然です。どの国の医薬産業界にとってもインフルエンザワクチンは圧倒的なドル箱。コロナとインフルエンザがダブル流行するとの噂を広めているのも行政+医薬産業界であり、インフルシーズンが終わるまで、この韓国の事件をなんとか抑え込まなければなりません。

 で、上の記事に出てきた丁世均首相(国務総理)、朴凌厚 保健相ら政府高官は、死者は71名に達した先月30日、フルワクチンの安全性を「示す」ために、自らワクチンを受け、その写真を公開しています(写真は朴氏。Flu vaccine deaths: South Korean officials line up for shots …から)

 でも、市民には「打て、打て」と強制している彼らは、自分たちはワクチンを接種していなかったのは筋としておかしいのでは?これでは、彼らが受けたのが本当に無料プログラムのフルワクチンだったかどうかも疑わしい。だって、今、何より重要なのは、市民の「ワクチン離れ」を食い止めることだから、どんなパフォーマンスだってやるでしょう。

 また、韓国の事件を受けてフルワクチン接種を一時中止していたシンガポールも、死亡との関係は低いと判断したとして、接種を再開しています。Singapore resumes use of flu vaccines linked to South Korea …

 この手の事件はしつこく追って行かないとあっというまにひっくり返される。

2020.11.2

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/