仏の2回目ロックダウン、逃げ出す市民

 フランスでは10月29日から12月初めまで、2回目のロックダウン(都市封鎖)に入っています。

罰金も、仏がロックダウン再導入へ 

2020/10/29 05:04 AFP=時事】(前略)…バーやレストラン、必須ではない商店は閉鎖が命じられるが、春に2か月続いた前回のロックダウンとは異なり、学校は閉鎖されない。全面的な活動停止による経済への打撃を軽減するため、工場や農場は操業が許され、公的サービスの一部も稼働を続ける。マクロン氏は「ウイルスはフランス全土で、最も悲観的な人々でさえも予想しなかったスピードで拡大している」と指摘。「春と同じく、外出は通勤や医療機関への受診、親類の手伝い、必需品の買い物や、外の空気を短時間吸うときのみ可能となる」と述べた。外出の際は、その必要性を説明する書面が必要となる。マクロン氏は、違反者には前回同様、罰金が科されることを示唆したマクロン氏は「2週間後に状況が改善すれば措置を見直し、特にクリスマス休暇までには一部の店舗を再開させられるようにしたい」とした上で、「私たちがクリスマスと新年を家族と共に祝えるようになることを願っている」と語った

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 この記事には書いてありませんが、フランスではロックダウンを嫌う都市住民が、続々と、田舎へ、地方へ、逃げ出していました。↓はBBCの記事から。

「パリ周辺の道路、新ロックダウン発効の数時間前から記録的な渋滞に」

 https://www.bbc.com/news/world-europe-54742795

 …交通渋滞はイル・ド・フランス地域で木曜夕方までに700 kmで伸びた。 コロナ対策として新たに封鎖政策が発行したのは金曜深夜。人々は重要な仕事や治療の必要性がある場合を除き、自宅待機を命じられた。マクロン大統領は、「(コロナ感染)の第二波は第一波より間違いなくリスクがある」と述べた。 フランスでのコロナ死者は4月以来最高で、木曜日までに新規感染者47,637人と新しい死者250人が報告されている。(中略)リヨンとボルドーの主要都市周辺でも、ロックダウン発効の数時間前から交通量が増し、渋滞が起きた。フランスでは初めて厳格なロックダウンが行われた3月にも、都市部から市民が地方に流出し、地方の住民がパリ市民を敵視するという現象も起きた。最初のロックダウン時期、コロナ感染がひどかったのはパリとフランス北東部で、他の地域では比較的少なかったが、当局は、今回、ウイルスが全国的に急速に広がっていると述べている。

 一方、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、感染がひどい国からベッドの空きがある国へ患者を移送するために2億2000万ユーロ(2億ポンド)を確保したと述べた。また、EU加盟各国にコロナ関係のデータを保持し、国境を閉じないよう促している。彼女はまた、ワクチンが承認された時に備え、集団予防接種を開始できるよう準備する必要があると述べた。

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 700キロの渋滞!・・・それでも人々が都市部から逃げ出しているのは、ヨーロッパ各国でのロックダウンは「命令」であり、特に都市部での自宅待機は精神的に大きなストレスを与えるからでしょう。同じような都市住民の脱出劇は3月の最初のロックダウンでも起きていたようで、政府は今回、人々をしばりつけるために色々工夫したようです。たとえば学校を閉鎖しないのは、学童期の子どもをもつ家庭を逃がさないため、そして今回は「ウイルスが全国的に広がっている」と主張して(前回、感染がひどかったのはパリと東北部だけ)、どこに行ってもウイルスから逃れられないぞ、と脅すため。でも、こうして市民を自宅監禁し、外出も旅行も禁じながら、「患者」は国境を越えた移動が可能という矛盾に満ちた政策。

 「コロナのウソ」「感染テストのウソ」が次々に明らかになっている中、こうした人権侵害の政策がまかり通っているのは、抵抗勢力が圧倒的少数だからーーつまり、喜んで騙される人が圧倒的に多いから。でも、住民を権力で押さえつけ、言うことを聞くクセをつけさせたあげく、最後に出てくるのは「ワクチン強制接種」です。ま~、イベント201の「人類コントロール」のシナリオは着々と進んでいるんですね。2020.11.1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/