ブラックコミュニティ、ワクチン強制法SB277反対に立ちあがる(米)

「 6月9日、カリフォルニアのサクラメントでワクチン強制法SB277に反対する抗議集会が行なわれました。ここで圧倒的な支持を受けたのが、Nation of Islam(NOI)西部代表の トニー・ムハマド(Tony Muhammad)牧師のアピールでした。その力強いアピールはここ↓(5分ほど)https://www.youtube.com/watch?v=pgr3NAhXl88

 NOIはアフリカ系アメリカ人の権利擁護を目的にかかげた宗教団体なので、話の中に「神」や聖書関連用語もたくさん出てきますが、それ以上に、彼がワクチンを取り巻く現状をよく把握していることがわかります。以下、そのごく一部訳です(「黒人」との表記は、決して侮蔑の意味で使っているわけではないので、念のため。なおカッコも山本の注です)。

” … この醜悪な法案は、今や黒人社会の注意を引いています。今日、私はロバート・ケネディ(ロバート・ケネディSr.の息子、弁護士、環境活動家、反ワクチン活動家の代表、Robert F. Kennedy Jr.に代わり、みなさんに、この戦いが万人の戦いであることを告げに来ました。この戦いは神から下された戦いです。また(NOIの)ファラカン名誉代表Hon. Minister Farrakhan | The Nation of Islam Official Website)は、今おきていることを知り、みなさんに、これは初めてのことではないと伝えてほしいと言いました。

 聖書には、今とそっくりのことが書かれています。エジプトの王も、民(囚われていたユダヤ人)をコントロールできないことを知り、妖術師や魔術師を呼びよせて2歳以下の男の子を皆殺しすることにしたのです(旧約聖書の出エジプト記)。この法案はすべての男の子を殺そうとしているのでしょうか? 私がみなさんに伝えたいのは、ブラック・コミュニティは、この件を座視するつもりはないこと、そして、第二のタスキギー実験を起こさせないようにすることです…

 タスキギー実験とは、1932年から1972年にかけてアラバマ州タスキギーで行われた悪名高い梅毒観察実験のこと。政府は梅毒の経過を観察するため、黒人の梅毒患者400人を治療すると偽って登録させ、以後40年間、一切治療せずに放置し、観察し続けたのです。問題が明るみに出て実験は中止されましたが、政府が正式にこの事件について謝罪したのはそれから25年後の1997年でした。詳しくは⇒Tuskegee syphilis experiment – Wikipedia, the free …

 ムハマド氏は話を続けます。

今年10月、私たちは百万人マーチ20周年を記念し、500万人でワシントンDCに集まりますが、その時、ファラカン氏は、政府が製薬メーカーに代わって子どもにワクチンを打つことは許さないと述べるでしょう。また、黒人の代議員に警告しておきたい。私たちには二週間後、LAで会合を開きますが、そこで、このSB277法案に賛成の議員に裏切りの罪を課すつもりだ。なぜなら、彼らは私たちに意見を聞きもせず、教育もしなかったからだ(ワクチンの危険性を伝えなかった)。また、カリフォルニアだけではなく、私たちは、ジョージア州アトランタにも100万人で集まります。そこで、トンプソン博士が発見したことについてCDCに話を聞かなければなりません。

 …子どもたちは私たちの未来だ。だから、子どもたちの体に何を注射しているか知る必要がある。(中略)私たちは、ワクチンメーカーが、物言えぬ子どもたちを利用することを許さない。団結しましょう。そしてSB277にノーを言いましょう。

 「百万人マーチ」って何だろうと調べたら、実に1億5000万件もヒットして驚きました。アメリカ黒人の戦いのことなど、日本ではほとんど伝えられていないせいだと思いますが、とにかく主催者NOIのサイトはこちら⇒www.noi.org/about-million-man-march/
トンプソン博士に関してはここ⇒↓ワクチンで自閉症が増えることを、政府は知っていた

 カリフォルニア州でこの悪法が成立すると、世界じゅうに「ワクチン強制」の波が広がることが予想されるため、アメリカでの反ワクチンの戦いから目が離せません。今後もこの動きを追っていきます。2015.6.18
(演説者の名前と肩書きを間違えていたので訂正しました。2015.6.19)

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/