フクイチ、格納容器外で9.4シーベルト!

  収束の気配も見えないフクイチ・・・今回計測された線量は、ミリシーベルトではなく、ただの「シーベルト」。ミリより千倍高い数値。この汚染はいろんな媒体を通じて地球をめぐり、そして日本に戻ってきます。ほんと、世界じゅうの人に申し訳ない。

格納容器外で9.4シーベルト=2号機、除染に時間-福島第1

 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201510/2015102901005&g=soc
   東京電力は29日、福島第1原発2号機で格納容器に通じる配管がある小部屋を調査した結果、放射線量が最大で毎時9.4シーベルトだったと発表した。45分程度とどまれば人間が死亡する高線量で、東電は除染に1カ月以上かかるとみている。東電によると、小部屋は格納容器の外側にある。今年8月に配管からロボットを投入し格納容器内部の調査を行う予定だったが、線量が高く実現の見通しは立っていない。小部屋の調査は9月4~25日に実施。線量は床面の溝部分が最も高かった。事故による高温で設備の一部が溶け出した影響が考えられるが、詳細は不明。東電は30日からロボットを使って作業を始めるが、除染は計画通り進んでも12月までかかるという。
(2015/10/29-21:47

 注意すべきはこの「除染」。ロボットを使おうが何しようが、結局は水で洗い流すしかありません。その汚染水は、一時的に汚染タンクにため、それから「薄めて」広く拡散するしかないでしょうね。一部は太平洋へ。一部は薄められ、廃器材とともに「わかちあい」「きずな」として各地域の廃棄物処理施設へ送り込まれることでしょう。あ、大丈夫、8000ベクレル/kg以下に薄めれば、普通の「ごみ」だから、申告する必要もございません。心配しなくても、いずれ、全国が等しく放射能で汚されることになるでしょう(そうして特定区域の汚染をなかったことにする。死亡率も発ガン率も同じに)。だから、環境省も業界も、「焼却炉がない」地域を狙うのだ。今日は佐那河内村の選挙。後一時間で投票終了。
 さあ、日本の選挙制度がどれほど腐っているか見てみようじゃないの。2015.11.1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/