フェイスブック、反ワクチン記事の弾圧を発表

 もうみなさんご存知でしょうが、ネット上の反ワクチン情報への攻撃が始まりました。

 本ブログもそのあおりを受けているらしく、少し前に流れたニュースをお伝えしておきます。

 フェイスブック(FB)はこの三月、「ワクチンに関する誤情報記事」を取り締まり、「権威ある情報」を提供すると発表しています。Facebook announces vaccine misinformation crackdown

 ここで使っているクラックダウンcrackdownという言葉は、非常に厳しい取り締まり、もしくは「弾圧」の意味。そして、ミスインフォメーション(間違った情報)とは、ワクチンに対して懐疑的な主張で、たとえ、医学雑誌や確実な裏付けデータがあっても、「国の方針」に背くものは「誤情報」と判断されます。すでに、ピンタレストが、反ワクチンの投稿をブロックし始めていますが、ネット社会で最優先されるのは、「表現の自由」や「企業の公正な活動」ではなく、「企業利益」なのですね。

 FBは、アメリカでははしかの(再)流行と予防接種に関する論争が起きていることを背景に、USA TODAYの取材に対し、「健康関係のフェイクニュースや反ワクチンのポスト」を減らし、そのような発言はなるべく目に触れないようにすると述べたそう。そして「やるべきことはたくさんある」そう。 …まるっきり「情報操作」宣言です。

 さらにFBは;

— ワクチンに関する「誤情報」を広めているグループやページのランキングを下げる。「検索してもそれらのサイトやページは推奨や予想には含められない(=検索にひっかからなくし、読者を減らす)」

— ワクチンに関する誤情報を含む宣伝を見つけたら、拒否する(山本さんのワクチン勉強会のお知らせも拒否!)

— 「ワクチン論争」のような言葉を含むオプションは削除する。「FB社のポリシーに反するからで、今後は、アカウントを無効にするような手を打つ」。

 さらにFBが所有するインスタグラムのエクスプローラーでも、ハッシュタグページでも、ワクチンに関する誤情報を含むページは出なくするとのこと。また健康に関する国際的機関ーWHOやCDCなどーは「ワクチンのウソ」を暴いてきた組織として尊重し、それに反するような記事は取り締まるとのこと。その他、さまざまな情報を提供して、市民がFB上で読んだり、シェアしたり、会話に参加したりできるようにするのがFBの目的。なんといっても、「検索のトップに、ワクチンに関する専門家組織が出している、より正確な情報を提供し、その問題について討論しているページや討論への参加ができるようにする」そうだから、それこそデマ機関になっているわけです。これではSNSではなく、SMS(Social Misinformation Service)ですね。でも、日本ではこのような情報操作と戦う団体はない。困ったものです。

 この方針を受けてか、私のブログもこの一か月、定位置(3位)からじりじり下がり、読者も減り、それどころか自分の記事でさえ検索できなくなっています。新たな記事が投稿できない障害も起きていて、早急に対策を考えなければなりません。2019.4.7

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/