コロナとBCG 2、デジタルID

 コロナとBCGに関する「学会」の意見…長いし、筋が見えにくいので、ごく一部を抜き出して解説を加えました。

コロナにBCGは「有効」なのか?東北大副学長・大学院医学系研究科教授大隅典子氏が緊急解説

2020/04/13 06:00 https://diamond.jp/articles/-/234432

  • BCGとは結核予防ワクチンで、結核菌を弱毒化したものだ。日本では、かつてはツベルクリン反応(ツ反)検査で陰性(結核菌に感染していないと考えられる)の人にのみ接種されていたが、現在は生後1歳未満の赤ちゃんを対象に接種が義務付けられている。接種率は98%に上る。

(山本注:BCGは義務接種? 日本ではすべてのワクチンは「任意接種」です。予防接種法には「定期接種」と「任意接種」があり、知らない人は「任意」以外は義務接種だ思うかもしれませんが、それこそ業界と厚労省の「だまし」の手で、接種率98%はその結果です。でも一般人はともかく、東北大副学長が「義務接種」と書くのは、市民の洗脳を狙っているからと言われてもしょうがないでしょう。なお、BCGには神経毒性のあるグルタミン酸ナトリウムが加えられています。その溶液には何が含まれているか不明。また、ツ反応テストが中止されたのは、導入直後からその効果に対する異議が数多く出たからです。)

  • 欧州諸国はほとんどの国でBCG接種のプログラムがない。プログラムのない高所得国のCOVID-19死亡者の割合は、高齢化率を加味してもBCG接種が義務付けられている中~高所得国より高いとされている。これは単なる偶然の一致だろうか?

(ここでも「BCG義務付け」と書いており、この先生は、義務接種が国際法や人権規約違反であることも知らないのでしょう。現実にワクチンを義務づけているのはアメリカの一部の州くらいで、それも実施はこれから。また「BCGプログラムがない」のは、最初からではなく、結核が激減してBCGが不要になったからでしょう。生活環境や衛生状態の向上で結核が減れば、当然、BCGの出番は少なくなります。だから業界は、今、コロナ騒動に乗っかって「BCG有効論」を広めているわけ。背後の世界情勢や経済を知らずに「仮説」に乗っかると、新たなだまし=BCG復興=が待っています。)

  • ほぼ100年の歴史があるBCG接種。実は疫学研究者は、このワクチンが結核予防以外の効果があるらしいことに気づいていた例えば、BCG接種によって小児の結核以外の理由、特に呼吸器感染症による死亡率も減少するという報告が、発展途上国だけでなく多数ある。また約3000人を60年間フォローアップして得られた米国のデータでは、幼児期のBCG接種が成人期以降の肺がん発生リスクを下げる効果があると示されている。さらに興味深いことに、BCG接種は膀胱がんの進行を抑えるという報告もあり、多数の臨床研究が進められている。

(BCGを万能薬扱いしないでくれ! まず、医学論文ほどウソやデータ捏造、改ざんが多い分野はなく、売り手は何とでも言います。次に、この手の報告の多くはビッグ・ファーマの研究補助で行われ利益相反が多いことを知っておきましょう。また、BCG接種は感染を拡大させるのは、私の過去記事でも紹介しました。そして極めつけは、BCGは結核予防の効果さえないという事実。そのことは1979年、インド医学研究評議会が、約40万人を「ダブルブラインドテスト」し、その後7~8年にわたって追跡調査した大規模研究で、「BCGの結核予防効果はゼロ」と結論づけています。でもインドは先進国の草刈り場、有効でないとわかってもBCG接種を止めることはできず、今は有数のワクチン製造大国になっているのです。)

  • もし欧州で、BCG接種の効果が確かめられれば、今後、BCG接種プログラムがない国ではコロナ感染症予防のために、大人にBCG接種を行う可能性はあるだろう。

(書き手は自覚していないようですが、この行は、今はBCGを中止している国でも、赤ちゃんから大人まですべての人々にBCGを打つ計画が進んでいるという意味。これを「ユニバーサルワクチン」と言い、予防接種システムがある国では、法律をちょっと変えればすぐ実行可能。)

Map displaying BCG vaccination policy by country. A: The country currently has universal BCG vaccination program. B: The country used to recommend BCG vaccination for everyone, but currently does not. C: The country never had universal BCG vaccination programs. doi:10.1371/journal.pmed.1001012.g002 

 ちなみに↑は各国のBCG政策を表す地図。A(黄色)はユニバーサルワクチンが実施されている地域。日本もすでにユニバーサルワクチン。B(青)は、以前はBCGを推奨していたが現在は中止している国、そしてⅭ(茶色)はこれまでユニバーサルワクチンを行ってこなかった国(アメリカとカナダ、イタリアなどごく少数)。BCGがどれほど多くの人々に接種されているかわかるでしょう。

【追加】現在の電子技術とナノテクを組み合わせれば、ワクチンは「追跡と統治」のツールになりえることをご存じですか? 接種記録や病歴を記憶するデジタルIDの技術をワクチンに組み込み、それが地上の5Gや6Gに「自動的に」応答して個人情報を常に把握しておく・・・という「統治」システムは、夢物語ではなく、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)やアクセンチュアによってすでに始まっているプロジェクトです(デジタルID2020 https://id2020.org/)。…日本人はほんとに危機感がないので困っちゃうんですけどね、そんなプロジェクトが始動したら、私のブログなんて真っ先に消されてしまうことでしょう。2020/4/13

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/