アーカンサス原発事故 続報

  3月31日に起きた、アーカンサス原発の続報が入っています。
 事故発生時、同原発周辺は、事故の影響が及ぶ可能性があったため、緊急事態のレベル4状態に置かれたが、アーカンサス健康局は避難指示を出していない。
 今日、地域によっては全域に、避難ルートを示した避難のサインが出された。
 エンタジー社によると、負傷者8名は近くの病院に運ばれた。うち3人は重機の下敷きになって治療を受けたが、死者1人、入院1人のほか、全員帰宅している。目撃者の話によると、「クレーンから大きな機具類が落下し、一人が死に、二人が怪我した」
 亡くなったのは24歳の若者。残された家族は「何が起きたのか、彼はどうやって死んだのか、会社は何ひとつ知らせてくれない」。
 

 現場にはNRCの係官やOSHA(労働安全衛生局)の担当者が立ち入り、調査を開始している。事故は主タービン発電機の固定子(500トン)を撤去作業中に、固定子がクレーンからはずれ、それが送水管と電気器具を損傷したため、1065-メガワットの2号機が自動停止した。

 エンタジー社はNRC係官に、「2号機はスイッチギヤが破損した。1号機の破損がどれほどのものか、今はまだ全貌はわからない。ブレーカーが壊れたので、1号機の全外部電源が失われた」「緊急ディーゼル発電機が作動し、1号機に電気を送っている。2号機への電気は、ディーゼル発電機とオフサイトの電源から送られている」
 原子炉は「安定したシャットダウンの状態」で危険は無い。

 ニュースへは、こんなコメントも入っていました:
 「事故が起きたのはタービン建屋で、原発の型から(放射能の)危険は無い、クレーンは、定評のあるBigge Crane and Rigging社 http://www.bigge.com/crane-rental/のもの。何かの原因で策具がはずれ、吊り上げていた電気発動機が落下したのだろう。一階かそれ以上の距離を落ち、そこらじゅう仮施設の建材が飛び散っていた。死者が一人だったのは奇跡だ」

 …う~。事故と原子炉は無関係、と言いたいようだけど、事故の結果、全電源が失われたのよね。幸いここでは緊急用発電機の用意があったけれど、それが使えないこともあるわけで…ああフクイチ。危機への備えもできないくせに、事故の責任も取れないくせに、日本の政財官学はなんでこういう地獄の火をもてあそぶのか。2013.4.3

(参考の一部)
The Courier – Your Messenger for the River Valley – Officials One killed but no public safety threat after ANO accident 
http://5newsonline.com/2013/04/01/family-of-nuclear-one-accident-victim-waits-for-answers/
 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/