死亡39件に,増えるコロナワクチン副作用

 各地の行政交渉に参加していて、記事アップが遅れています。この間、コロナワクチン接種後の死亡報告はすでに40件近くになっていました。以下は5月12日付の報道。

副反応、100万回当たり28件 新型コロナワクチン―厚労 …

2021年5月12日時事 新型コロナウイルスワクチンの副反応について、厚生労働省は12日の専門部会で、強いアレルギー症状であるアナフィラキシーの報告件数が2日時点で100万回当たり28件だったと明らかにした。3月21日時点の81件をピークに減少傾向が続いている。厚労省によると、ワクチンは5月2日までに約382万回接種された。報告された副反応のうち、国際基準に該当するアナフィラキシーは107件で、多くは症状が回復したという。一方、7日までに新たに26~97歳の男女20人が接種後に死亡したと報告されたが、これまで接種との因果関係が認められたケースはない。接種開始からの死亡例は計39件で、この中には老衰による死者なども含まれる。

 これは死亡事例の増加に気づかせないための一種の隠蔽記事ですね。読者は実際の副作用発生数や死者数を知りたいのに、時事は、死亡報告が39人になったという事実ではなく、多々ある副作用のごく一部、アナフィラキシー症の「発生率」を見出しにしています。しかも記事本文で、そのアナフィラキシー発生率も減少傾向にあると書いている。こうやって市民の注意をそらし、「百万人に28件なら容認できる」と刷り込みたいのでしょう。

 しかし接種開始から3か月もたたないのに39件の死亡事例はただごとではありませn。しかも新たな11件はわずか5日間に集中しているのが厚労省のサイトhttps://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000778304.pdfに記されています。

1.報告状況

〇前回の合同部会(4月30日)以降。副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が新たに9件あり、令和3年2月17日から令和3年5月2日までに報告された死亡事例は計28件となった。〇なお、上記に加え、令和3年5月3日から5月7日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が11件あった。

 もちろん、死亡はこれだけにとどまらないはず。でも、日本のワクチン副作用報告は、必ず医療機関やメーカーを経由しなければならず、肉親を亡くした市民の声は届きません。名前だって消されてしまうのです。

 で、↓に事例28から29までの死因などを抜き出してみました。左から、通し番号、年齢、性別、接種日、発生=死亡=日、ロットナンバー、死因等、そして因果関係。因果関係は28が「不明」な以外は、すべて「評価不能」です。カッコ内は基礎疾患と投薬関係。元資料はここ↓

資料1-3 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要[PDF形式:727KB

                      因果関係

28 40歳 女 不明 4/26  不明  心肺停止  不明

29 26歳 男 4/28 5/3  不明  心肺停止  

(片頭痛 併用薬:ベンゾジアゼピン系睡眠薬)

30 93歳 女 4/22   4/26 ET9096 急性心筋梗塞,心不全

(関節リウマチ、深部静脈血栓症、投薬:抗凝固剤)

31 51歳 女 4/23 5/7 ER2659 心不全,心筋梗塞  

(肺胞低換気症候群,肥大型心筋症,肺高血圧,腎不全で透析中)

32 82歳 男 4/26 4/27 ER7449 虚血性心疾患疑い  

(心疾患の既往あり。フルワクチンによる副作用既往あり

33 76歳 女 4/28 5/7 EW4811 脳底動脈閉塞による脳梗塞

(天性聾唖、直近1か月は入院中,多剤投与

34 97歳 女 4/29 5/1 EW4811 不明

35 69歳 男 4/29 5/7 EP2163 胸部大動脈解離  

 (大動脈解離、前立腺がん,リュープリン22.5mgなど多剤投与)

36 63歳 女 4/30 5/3 EW4811 脳底動脈瘤破裂,くも膜下出血

37 70歳 男 4/30 5/1 EW4811 心肺停止      

38 95歳 女 4/30 5/5 ER7449 狭心症の疑い    

 (心不全あり)

39 90歳 男 5/6 5/6 不明 嘔吐による気道閉塞 

 

 死亡者の多くが基礎疾患を抱え、満身創痍で加療中。医療関係者はその彼らに情け容赦もなくワクチンを打ち、ただでさえ短い余生を縮めてしまった…その行為はほとんど「殺人」です。たとえば37のケース。

過 5 年以上のパーキンソン症状。前院で進行性核上性麻痺の診断。令和2年6月頃から経口摂取徐々に困難。6月 29 日前院に検査入院。臥床状態、全介助嚥下訓練食の状態のまま当院に転院。眼球運動追視可。挺舌口唇に届かず、臥床状態。8月後半、食事が食べられなくなり、9月2日経鼻胃管挿入。経管栄養開始。以後継続。11 月 10 日インフルエンザワクチン接種。特に問題はなかった。11 月 13 日定期検査。WBC 6400。CRP 0.37。令和3年4月 30 日、状態は普段と変わりなく、午後 13 時 37 分コロナワクチンを接種。主治医らは、その後 15 分観察したが、首を左右に動かすのみで普段と変わりなし。ところが約2時間後、37.5°Cの熱(血圧、SpO2に変化なし)。その後変わりはなく、5月1日午前1時 30 分時点では変わりなかったが、午前2時 30 分心肺停止状態で発見された。

 指定難病にに苦しみ、食事もとれずチューブにつながれ、寝たきりの彼が、インフルエンザワクチンやコロナワクチンの接種に同意する能力があったとは思えません。家族も、先が短い彼のためにいまさらワクチンを打とうとは思わなかったはず(高齢者の代理同意は非常に問題がありますーー一種の安楽死にもつながるし)。では、誰が「接種」を決めたのか?当然、病院だと思われます。高齢者の死亡はこんなケースばかりでしょう。でも、厚労省の専門家による合同部会は、これまでと同じく、全案をガンマγ評価(因果関係が評価できない)と出すでしょう。

2021/5/14

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/