モミの木の異変、フクシマ

 普通はすっくと上に伸びるモミの木の若枝、それが高線量の地域では、水平方向に伸びたり、フォーク状に枝分かれするなど、「異変」が起きていました。

福島のモミの木に異変 放医研「放射線が原因の可能性」
2015年8月29日09時17分 
http://www.asahi.com/articlesm/ASH8X55ZLH8XULBJ00M.html
 東京電力福島第一原発事故によって帰還困難区域になっている福島県内の山林で、幹が上に伸びていないモミの木が見つかったと放射線医学総合研究所
どのチームが28日、明らかにした。空間線量が高いと、伸びない木が多い傾向があった。「放射線が原因か不明だが、可能性の一つ」と説明している。放医研
が調査したのは今年1月。第一原発から3.5キロの大熊町(毎時33.9マイクロシーベルト)、8.5キロと15キロの浪江町の2カ所(同19.6と同
6.85)。放射線の影響が少ないとみられる茨城県北茨城市(同
0.13)のモミと比べた。モミは毎年、幹を上に伸ばし、横に2本程度の枝を出す。チームは幹の欠損などを「形態変化」ととらえ、それぞれの場所で
100~200本を調べた。空間線量が最も高い大熊町で9割以上が変化、浪江町では4割強、3割弱と変化率が減少するものの、北茨城市でも1割弱で変化があったという。

写真はEnenewsから。Aがノーマル、BとCがアブノーマル。

 避難区域でもなく、線量も低いといわれる北茨城市でも異変がおきていた…子ども1200人に一人が甲状腺がんだったのも北茨城市。ごくごく低線量でも、胎児や幼児は放射能の影響で身体の発育、脳の発達にダメージを受けることはわかっている(あらゆる化学物質がそうであるように)から、子どもたちをこれ以上、汚染地区に留め置くべきではありません。
 いい避難先はたくさんあります。汚染がひどい都市部を避け、交通の便がいい農山村に、グループ移住することをお勧めします。農山村はどこも少子高齢化で人口を増やそうとしており、若い家族はきっと大歓迎されるでしょう。とにかく「帰還作戦」に乗らないように。
 友人の高齢のご両親は、この夏ようやく避難しました。ふるさとを捨てる決心をしたのは、四年たっても庭の椿の木が花を咲かせなかったからだといいます。2015.9.2

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/