NED-「全米民主主義基金」は戦争屋

前記事でNED(全米民主主義基金)についてちらりと触れましたが、中国のサイト、CRIが短いけれど的確な説明をしていたので、これも転載しときます。原文→https://japanese.cri.cn/2022/05/10/ARTIUg387zmlFGj5S2fgMZom220510.shtml

【CRI時評】米国政府の「隠れみの」全米民主主義基金の想像を超えるブラックさ 2022-05-10 10:04:14CRI 中国外交部が先日ホームページで発表した全米民主主義基金(NED)に関するファクトシートは、米国政府の「隠れみの」としてのNEDのブラックな内情を暴いている。1983年に設立されたNEDは、名目上は「他国の民主化を支援」する「非政府組織」だが、実態は民主の名を借りて反民主的行動をする組織だ。NEDは長年にわたり、米ホワイトハウスと米国議会から資金面での支持を得て、資金援助という形で世界中の多くの非政府組織を操り、指揮下に置き、目標とする国や地域に米国の価値観を輸出し、転覆・浸透・破壊工作を行い、分裂や対抗をあおり、米国政府の「先棒」「隠れみの」「民主十字軍」の主力の一つとなっている。

 40年近くにわたってNEDが行ってきたことは、国際社会から「第2の米中央情報局(CIA)」とも呼ばれるのにふさわしいものだ。「カラー革命」を策動して目標とする国の政権転覆をたくらみ、現地の政治団体と結託して他国の政治に介入する。分裂勢力を経済的に援助して目標とする国の安定を破壊し、偽情報をでっち上げて反政府言論を繰り広げ、活動や学術プロジェクトを経済的に援助してイデオロギーを浸透させる。NEDは手段を選ばず世界中で混乱を起こし、悪行を残し、国際社会の強い不満を引き起こしてきた。 中央アジアから中南米に至るまで、北アフリカから東欧に到るまで、NEDの「触覚」は世界各地に伸びている。ソ連解体、ジョージアの「バラ革命」、ウクライナの「オレンジ革命」、「アラブの春」など米国が扇動・画策した「カラー革命」の背後にはNEDの影を見ることができる。NEDの浸透・転覆工作の重点目標の一つとして、中国の政治・社会の安定も甚大な損害を被っている。多くの事実によって証明されているように、NEDの本質は、米国が他国の内政に干渉し米国の私利のために奉仕する道具だ。その真の狙いは民主の実現ではなく、転覆と分裂をそそのかし、そこから漁夫の利を得て、米国の覇権を守ることにある。(CRI論説員)

 なお、前記事では「グルジア」と書きましたが、中国は「ジョージア」と表記しているのですね。また、中国でCIAとNEDのターゲットになっている地域は、歴史的に見ても、ウイグルとチベットです…現地の歴史を知らない日本人はだまされっぱなしでしょうな。2023.3.17

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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