iPods 「難聴」

  「iPods難聴」なるものを初めて知りました。症状は●音がこもって聞こえる、●話の内容が理解できない、●耳の中で音が鳴る、など。ひどくなると●眠気、吐き気などいろいろ。大音量を長時間聞く、というのが原因で、ウォークマンが売り出された80年代から見られる現象とのこと。iPodsやMP3が全盛の現代、難聴は子どもたちにまで広がっているとか。
 2億台も出回っているiPodsに対しては、アメリカでは集団訴訟がおこされています。これは使用者責任という判決が出たけれど(2006年)、アップルの方も「反省したのか」音量制限を設けたようです。以後、80-85デシベル以上が「危険音域」とされ、EUでも、「毎日一時間以上、89デシベルで、五年間聞き続けると」難聴になるとして、メーカーに音量制限をつけるよう求めています。10デシベル上がると、音量は2倍になるそうで、子どもたちには気をつけてあげないと。
 私は耳朶の奥深く差し込むイヤフォンが不快で、使いません。でも、鼓膜の近くで音をならす今の機器、80デシベルでも大きすぎない? そしたら、こういう記事を発見。
「ノースウエスタン大学の聴覚異常の専門家の調査で、iPodやイヤフォンを使用した若者の間に、高齢者と同様の難聴の増加が見られることがわかった。イヤフォンは直接耳に当てて、6から9デシベルの音の電気信号を伝えることができるが、これはわずか1時間15分で、難聴を起こす」
 だから、聞くなら毎日1時間まで、最大音量の60%以内にしなさい、とのことです。……いやはや、「科学の発達と病気の関係」は、けっこう無視できないところまで来ているかも。MP3など捨てて、普通の、社会や自然の音を聞けばいいのに。2010.6.23
(参考)
http://abcnews.go.com/gma/oncall/video/study-exposes-earbud-damage-10978293&tab=9482931&section=4765066
http://wiredvision.jp/archives/200601/2006012004.html
http://www.usatoday.com/tech/products/2009-09-28-eu-volume-mp3_N.htm
http://sportsmedicine.about.com/od/tipsandtricks/a/iPod_safety.htm

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/