この見出しを読んで、「え、子宮頸がんワクチン推奨が再開されたの?」と驚いた人も多いことでしょう。私もぎょっとしました。
子宮頸がんワクチン 接種推奨の再開に市民団体が反論
7月4日 16時49分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160704/k10010582751000.html
接種後に原因不明の痛みなどを訴える患者が相次ぎ、国による積極的な接種の呼びかけの中止が3年余り続く子宮頸がんワクチンについて、4日、弁護士らで作る市民団体が記者会見し、実態調査が不十分だなどとして、積極的な接種の呼びかけを再開すべきではないとする意見書を発表しました。子宮頸がんワクチンは、接種後に原因不明の痛みなどを訴える患者が相次ぎ、厚生労働省が接種の積極的な呼びかけを中止する事態が3年余り続いていますが、ことし4月、日本小児科学会など17の団体が、患者の診療体制の整備など十分な対策が講じられたとして、積極的な接種を推奨する見解を発表しています。
4日に会見したのは弁護士などで作る市民団体「薬害オンブズパースン会議」で、積極的な接種の呼びかけは再開すべきではないとする意見書を発表しました。具体的には、国が整備した拠点病院でも診療を断られるなど診療体制が整ったとは言えないほか、国が行ってきた実態調査は不十分で副反応の発生率もはっきりと分かっていないなどとしています。会見した水口真寿美弁護士は「きちんと診てくれる医療機関はいまだ少ないというのが実感だ。本当に接種を勧めていいのか、学会側には再検討してほしい」と話しています。
読めばわかるとおり、「接種勧奨」は中止されたままです。なのに、NHKは「勧奨が再開された」かのような見出しをつけ、市民を「無料のうちにやっぱり打っとこ」と誘導しようとしている。「積極勧奨」が中止されたのは、HPVワクチンが定期接種にされてからわずか二ヵ月後の2014年6月。すでに、ワクチン被害を訴える事例があいつぎ、メディアがこれを大きく報道していましたが、厚労省も医薬産業界も知らん顔。そうやって、日本では何回「薬害」や「ワクチン禍」が起きたことか。
ところで、「オンブズパーソン会議」の意見書はここ↓
「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解」に対する意見書(325 KB)
意見書自体は上の新聞記事のまとめのままで、目新しいものはありません。また厚労省やメーカーに出されたわけでもない。これは、日本の医学会が狂ったように「HPVワクチン接種勧奨の再開」を求めているのに対抗したもののようです(その前から騒いでいたけど)。その医学会の見解はここ↓(2016年4月18日)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解
「見解」には、「自己免疫疾患の発生率は、本ワクチン接種者と一般集団で差がみられない」などと、名古屋調査の「中間報告」を髣髴とさせる記述も見られますが・・・長いし、WHOやGACVSの声明を頭から信じ込んでいて、あほらしいので中身には踏み込みません。とにかく、この連中にはHPVワクチン被害者の姿は目に映っていないらしいのがはっきり読み取れます。
また、この「見解」は「予防接種推進協議会」会長名で出されていますが、協議会に参加している学術団体は;日本小児科学会、日本小児保健協会、日本産婦人科学界、日本小児科医会、日本保険保育協議会、日本感染症学界、日本呼吸器学界、日本渡航医学会、日本耳鼻咽喉科学会、日本ワクチン学会、日本ウイルス学界、日本細菌学会、日本臨床ウイルス学会と、なんと15団体にのぼります。このほか、日本産婦人科医会、日本婦人科腫瘍学会の2団体が連名していますが、小児科、産科、婦人科を中心にみんなワクチンが大好きなのね~~
ということは、「医師」や「専門家」といった連中からは、決してワクチンに関するまともな情報は得られないということです。みなさま、「脅しの医療」に十分お気をつけ下さい。2016.7.8