先進国のなかで乳児(1歳までの赤ちゃん)死亡率がもっとも高いのはアメリカです。CBSは2014年10月3日「アメリカの乳幼児死亡率の高さの裏には何があるのか」という記事でhttp://www.cbsnews.com/news/whats-behind-the-high-rate-of-infant-deaths-in-the-us/、アメリカの乳幼児死亡率は1000人中約6人と、調査対象国の56位(日本は1000人中約2人、全体の2位。日本はそれだけ乳児死亡率が低い)をあげ、その理由をさぐっていました。
記事によれば、「アメリカではもともと黒人の乳児は白人より死亡率が高い」けれども、実際は、「正常に生まれた赤ちゃんでも、ヨーロッパに比べて死亡率が高い」「統計から黒人の乳児を除いて計算してもやはり高い」、「何かが影響しているはずだ」と続けています。しかし、結論として出したのは、「社会経済的な状況が理由」という経済学者の談! さすが大手マスコミ。アメリカの乳児死亡率の高さがワクチン大量接種に関係している、などとは決して言わないのですね。
「アメリカの乳児死亡率は実際は低く、オーストリーやフィンランド〈乳児死亡率が低い)に比べても、他の指標ではより健康に見える。しかし、赤ちゃんが育つにつれてその利点は消え、月齢一ヶ月になると、アメリカの乳児死亡率はヨーロッパより高くなる。・・・その変化をもたらすのはアメリカにおける社会的不平等のせいだ」
戦争や飢餓があるわけでもなく、世界でもリッチな先進国・アメリカの乳児死亡率の高さは、以前から特にワクチンとの関係で問題視されていました。たとえば2011年5月、Journal of Human and Experimental Toxology に「ワクチンが多いほど乳児死亡率が上昇する」というリポートが発表され、社会に衝撃を与えました。 http://www.thehealthyhomeeconomist.com/new-study-more-vaccines-increase-infant-mortality-rates/
製薬メーカーや政府などからカネをもらっていない研究者による論文です。彼らは、調査対象34カ国を、生後一年までに定期接種しているワクチンの数(①12-14、➁15-17、➂18-20、④21-23、⑤24-26)によって5つのグループに分けました。そして各グループの乳児死亡率の平均値を出し、加重平均を解析したのです。こうして、ワクチンを積極推奨している国と、それに対応する乳児死亡率の関係を調べたのですが、その結果、生後一年までに打つ定期接種の数が増えれば、それに対応して乳児死亡率が上がるという、統計的に優位な関係が浮かび上がったのです。
この中で、34カ国中最下位となったのが、「ワクチン先進国・アメリカ」。
「子どもの病気を防ぐ」「ワクチンで防げる病気がある」と、乳児に世界最多の26ものワクチンを義務摂取している国で、乳児死亡率が最高という皮肉な結果となったのです。なお、論文では日本の事情も引き合いに出されています。
「この結果は、1975年、2歳以下の子どものワクチンを削減した日本で、乳児死亡率の急激な低下が見られたという事例と一致している。日本ではその後、世界でも最も乳児死亡率が低くなっている。1995年には乳児予防接種の制度を再び変えたが(山本注:乳児予防接種を再開した)、それでもワクチンの積極勧奨は世界でも低い方で、乳児死亡率も低いままだ(2009年で世界の第3位)」
黒岩知事や医師会、製薬メーカー、関連業界が、「アメリカにならってワクチンを増やせ」と言っていることが、どれほど的外れで恐ろしいことかわかるでしょうか。
「1歳以下の乳児に対するワクチン接種と、それによる生物化学的、あるいは相互作用の毒性を急いで調べるべきだ」
これが研究者らのアドバイス。はい、ワクチンの「安全性」なんて、まったく証明されていません。くれぐれも医師や役所、保健婦の「打ちましょうね~」という甘い言葉にだまされないように。ワクチン断るのに、必要ならこの文章をプリントアウトして持参してみて。また、ワクチン接種を強いられそうになったら、いつでもコメント欄からご連絡を。2014.11.27