そらまめ君が泣いてるよ

  昨日の「PM2.5の観測濃度」は環境省の「そらまめ君」のものだったので、早速チェックしました。すると、東京都のPM2.5とSP(浮遊ふんじん)の測定値は、3月1日2時からずっと白紙・・・欠測でした(3月1日午前1時まではあった)。しかも、それ以前のデータはブロックされて見ることができません。「2013年03月01日01時~2013年03月08日22時の測定時報値地図および時報値表がご覧になれます。過去7日間の時報値は測定局一覧からご覧下さい」とありますが、そらまめ君は、過去の年月日検索もできるシステムのはず、一週間分しか見られない、とはいったいどうしたことだろう…

 
新規掲載情報
 2012.8.10 2010年度月間値・年間値データ、時間値データ、国設局時間値データ及び測定局データ http://www.nies.go.jp/igreen/air_up.html

 と、ここまで書いて日が変わり、今朝、もう一度そらまめ君をチェックしましたが、今度は開かない! 私のアクセスだけ拒否されているのか、全国的に「アクセスが集中して」いるのか不明ですが、まさか、指摘されて、あわてて適当なデータをアップしているんじゃないでしょうね。大阪でも、北九州市でも、PM2.5濃度が高い日が「欠測」という不祥事があり、せっかくのシステムが泣いています。
大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)ホームページ

soramame.taiki.go.jp/DataMap.php

 で、後は記憶で書きますが、今回の関東のPM2.5は3月6日から始まっています。千葉県西部がまず真っ赤になり、次に埼玉、東京もオレンジから赤に。そして3月7日9時には、ほぼ全域が真っ赤になり、濃度の高い状態はほぼ一日続きました。つまり、今回の上昇は、何日間も高濃度の状態が続く中国のPM2.5のせいではなく、「国内産」なわけ。また、PM2.5は長期間、大気を浮遊するので、わざわざ日本列島をねらって落ちてくるわけでもないしね。

 とにかく、今回のことは、ぜひ東京都と政府に電話してみてください。(私はこの週末からまたしばらく不在で、電話できません。誰か聞き出せたら、教えて)

東京都 環境局環境改善部大気保全課 03-5388-1376

 国設局は電話番号もなし。無責任だなあ。2013.3.9

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/