デング熱騒動でウハウハ? 農薬業界

 広島の土砂災害の方がはるかに深刻なのに、それを打ち消すように過激化するデング熱報道・・・そこには、市民の恐怖をあおって環境汚染(農薬散布)と体内汚染(ワクチン接種)を受け入れさせるという、医薬産業・化学工業ビジネスの思惑が見え隠れしています。 


「ここでもか…」 新宿中央公園に不安と驚き 閉鎖中の代々木公園でも駆除実施 2014.9.5
20:51
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140905/bdy14090520510010-n1.htm 
 「代々木公園には行っていない。新宿中央公園で刺された」。都立代々木公園(東京都渋谷区)以外で蚊に刺され、デング熱に感染した可能性のある患者が5日、確認された。2つの公園は比較的近接しているが、初の“感染源”拡大となる。新宿中央公園を管理する新宿区は注意喚起の看板設置や駆除に追われ、副都心の憩いの場の来園者からは「ここでもか…」といった声が聞かれた。(中略)園内にはホームレスの人たちが2030人いるといい、区職員が健康状態を聞き取るなどした。園内では夕涼みして飲食を楽しむ「イブニングバー」を5日まで開催予定だったが、中止に。近くに住み、いつも犬の散歩で訪れるという自営業の辛島篤さん65は「いろいろな人が出入りするので発生は不思議じゃない。明日からは虫よけスプレーと長袖で予防したい」と語った。一方、大部分を閉鎖している代々木公園でもこの日、蚊の駆除を実施。手袋や防塵マスクを身に着けた作業員が午後2時ごろから、ポンプ式のタンクで茂みや木の根元に駆除剤を散布した

 こういうニュースを数多く報道して、殺虫剤が安全だというイメージを刷り込み、次に「公園に薬剤を散布するのは当然だ」「もっと撒け」「定期的に撒け」なんて要求が出てくるように仕向けるわけです。そのうち、公園という公園に、農薬が散布される事態になりかねません。もちろんほかの地域でも。それを予測させるのが↓の報道です。

都内の60代男性が新たに感染 感染場所不明

2014.9.6 13:31  国内感染が広がるデング熱で、厚生労働省は6日、これまで感染場所と推定されている東京・代々木公園周辺と新宿中央公園以外で感染したとみられる新たな患者が出たと発表した。男性は都内23区に住む60代男性で、症状は快方に向かっている。国立感染症研究所の検査では、これまで代々木公園周辺で感染した患者と同じウイルスの遺伝子配列が確認されたという。厚労省によると、男性は感染が疑われる時期に海外への渡航歴はなく、代々木公園周辺や新宿中央公園にも行ったことがないと話しているという。厚労省は国内で感染し、代々木公園で発生したものと同じウイルスにどこか別の場所で感染したとみて調査を進めている。

 ま~農薬メーカーはウハウハでしょうね。でも、はっきり言っておきますが、デング熱より、殺虫剤・農薬の方がずっとこわい。「
デング熱は仮に発病しても重症化するのはまれ」とは菅官房長官の言葉ですが(8月27日NHK報道)、農薬は、人によってはいきなり中枢神経がやられます。それに、いったん農薬に暴露すると、その悪影響は次世代にも続くこともわかっています(これについてはそのうちー忘れなければー記事をアップします)。

 アメリカでは毎年200万ポンドのピレスロイド系農薬が使われていますが、その30%を使用する農家では、呼吸器障害、動悸亢進、吐き気などの症状が、この農薬とリンクしていると言われています(実験動物には内分泌異常も見られます)。でも、それより使用量が多いのが、「一般家庭」の40%。ある研究では、調査対象173人の過半数の子供と大人の血中にピレスロイド成分が発見されていますが、その汚染のレベルは家の床やほこりの農薬成分とシンクロしたそうです。家庭での虫除けスプレーやペットシャンプーなどが、長いこと残留し、空気を汚染し、子供の体内に入っているのですね。http://www.sacbee.com/2014/02/25/6186580/insecticides-linger-in-homes-study.htmlUC

 その結果が、子どもたちの自閉症や脳発達遅延などを増やし、さらに、発がん性も指摘されているというから、「安全」というレッテルは詐欺としかいえません・・・調べると山のような海外文献がありましたが、これはそのうち。

 とにかく多くの人が出入りする公園にはむやみやたらに農薬など散布すべきではないし、散布した公園には、かなり長期にわたって、子どもやペットが立ち入るのは危険です(屋外使用の農薬は分解しにくいような成分が加えられていることが多い)。私は代々木公園しか調べていませんが、新宿御苑や明治神宮はどうなのか、ぜひ都民のみなさん、それぞれ調べていただきたいと思います。2014.9.10

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/