2023マウイ火災は気象攻撃2 子ども2000人以上が行方不明

行方不明の子ども2000人以上

マウイ大火の後、行方不明の住民は約1000人が行方不明と報じられていたが、8月末までに、行方不明の住民は850人、子ども2000人以上であることがわかった。

この数字を出したのはハワイ州教育省。8月8日の大火災後、ラハイナの公立学校4校に在籍していた3,001人の生徒のうち、538人が他の公立学校に再入学し、438人が州の通信教育プログラムに登録したが、残りの2,025人は安否不明だと発表したのだ。 なお公立校4校(小学校2校、中学校1校、高等学校1校)は、火災や風害、煤煙などの被害を被り、すぐには復旧できない。私立校も被害が大きく、生徒数約200人の聖心女子学院は全焼したという(そのため、市は生き残った子どもを、親から切り離して別の学校に移す計画を打ち出し、大きな反発を招いている)。

 火災発生時、多くの子どもたちは一人で家にいた。8月8日は新学期が始まる日だったが、停電で学校は休校となったからだ。強風が吹き荒れる中、子どもは家から出られず、サイレンも鳴らなかったため火災が起きたことも知らず、火にまかれて焼け死んでしまった可能性が高い。ネットには子どもや家族を亡くした生存者の涙の証言がたくさんアップされている・・・

あからさまな情報コントロール

 ところが、奇妙なことに、行方不明の子どもの数を尋ねても、これまでマウイ市長らは答えようとしなかった。上記の推定数もハワイ州から出たもので、地元自治体が発表したものではない。このことは、連邦、あるいは州が、現地当局に「かん口令」ー勝手にしゃべるなーを出していることを意味している。これが、住民の不満と疑いをさらに高めた。ただでさえ、サイレンは鳴らず、火災の警告もなく、消火用の水もなかった。電線には電気が流れたままで、そのため倒れた電柱の処理を理由に、街から出る道路は封鎖され、住民は炎の中に追い返された。住民は今なお、必要な情報を得ることができない状況に置かれているはずだ。そして火災から一か月になろうとしている今なお被害者リストはもちろん、被害者総数さえわからない。住民らが「当局は死者の数を隠蔽している」「何らかの不正がある」と当局を責めたのは当然だろう。

 またメディアもこの当局の情報統制に加担している。地元の中小メディアや独立系メディアはこの問題を連日追っているが、マスメディアはそうではない。「子ども2000人以上もが行方不明」というのは、戦争中の国にとってもショッキングな情報のはずだが、「主要メディアはこの件を一面トップで報じていない。このニュースはすべての新聞や雑誌に掲載されるべきものだが、どういうわけか、ジャーナリストたちがより重要だと考える他のニュースに埋もれてしまっている」(https://www.eviemagazine.com/post/more-2-000-children-lahaina-public-schools-missing-maui-wildfires)という状況のようだ。そして事態は、おそらく「政治的決着」で収拾されようとしている。

 9月1日、CNNは「マウイ火災の最終的な行方不明者は50人以下と確定」したと伝えた。Maui wildfires: Final number of missing or unaccounted for people … – CNN ハワイ州知事のジョシュ・グリーン氏がCNNのインタビューに答えたもので、彼は、「正式には明日、FBIが発表するが、二桁前半、できれば50人以下となると思う。115人の犠牲者を出したことを思えば大した慰めにはならないが、以前予想されていたような800人や1000人でないことはありがたい」などと述べている。

行方不明児童2000以上との発表を十日後にひっくり返しているのだ。しかしインスタグラムなどではすでに1500人以上の行方不明者の名前があがっている。また学校は、子どもの名前や性別などのデータを管理しており、不明者の名前を公表すれば実態把握ができるはずだが、政府はおそらくその情報も公開していない・・・被害者は早々と「不存在」として片付けられようとしているのだ。そこには、もう一つ別の不吉な予感がある。マウイ警察署長は「(サイレンが鳴らなかったため)家々のドアをノックして避難を呼びかけた」と述べていたが、子どもたちは「火災」を理由に、特定の目的のために大量誘拐されたかもしれないということだ。同じことがハイチの地震でも起きた・・・

1000℃に達した火災温度、普通の火事ではない

 なお、マウイ大火は普通の自然災害ではない。場所によっては火災温度は1000℃にも達していた。車が原型をとどめないほど焼け焦げていること、路上に流れた金属溶解物↓などがそのことを示している。(「マウイ火災を調べた」ーお勧めです) https://www.youtube.com/watch?v=6ToLyKh9EPs

 地下室まで黒焦げになるほどの火勢では、人の骨など完全に灰と化していることだろう。生存者の火傷の傷跡は「ナパーム弾」そっくりという指摘もある。なお、当局はドローンによる調査などを禁じており、「グラウンド・ゼロ」を囲むように、何キロにもわたる黒い塀を建設しているということだ。「見せない、知らせない、答えない」のは、陰謀を企む連中のいつもの手であることを知っておこう。

 マウイ火災は、マウイ島を乗っ取るための焦土作戦であり、情報コントロールによる思想統制(マウイ火災の原因は人為的温暖化であり、結局、悪いのは人間、という思想を広める)を目指している。従って、今後も、「異常気象」を原因とする地域攻撃と住民虐殺は続くだろう。マウイから学ぶべきことは多い。2023.9.4

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/