高岡がれき説明会-反対相次ぐ

 三重県(伊賀市)、新潟県(新潟市、新発田市)、福井県(高浜町、敦賀市)で、がれき受け入れが中止されました。どこも、権力の横暴に対する市民の抵抗のたまものであり、決して「見直し」だけが理由ではありません。
 一方で、止まらないのが、東京、大阪、北九州、静岡、富山、新潟の一部など・・・北九州市は3月末で中止とのことですが、「代わりに民間が受け入れているのでは?」との噂しきり、で、楽観はできません。「がれき広域処理」のシステムはそのままだしね。
 さて「ダラ富山」のことは当ブログでも何回もお伝えしていますが(思い出す度に怒!)、高岡市の説明会では、ようやく市民が抵抗の姿勢を見せたとのこと。やや遅いけど、まずはご同慶の至りです。

 

高岡市のがれき説明会 反対意見相次ぐ


2013126 北日本放送


高岡市は25日夜、先月行った震災がれきの試験焼却の結果を市民に説明しました。しかし、納得できないなどの声が相次ぎました。


25日夜、開かれた説明会には、市民らおよそ140人が参加し、高橋市長が試験焼却に至った経緯を説明しました。高岡市は先月15日、長慶寺の環境クリーン工場で岩手県山田町のがれき6.8トンを一般のごみと混ぜて試験焼却し、先月20日、灰を市内の不燃焼物処理場に埋め立てました。市によりますと、焼却前から埋め立てまで、段階ごとに測定した放射性物質の濃度や空間放射線量は、いずれも基準値を下回ったということです。参加者からは、広域処理に反対する発言が相次ぎ、なかには多額の復興予算を使って高岡で処理することが適切なのかと市側に詰め寄る一幕もありました。また、出席者の半数近くが立ち上がり、「納得できない」「市長は市民の安全を守りきれるのか」などと訴え、会場は騒然となりました。http://www2.knb.ne.jp/news/20130126_35277.htm




 高岡市のサイトには質疑は掲載されていませんが、近藤隆富山大学大学院医学薬学研究部教授の「特別講演」があったようです。ここまできて、まだ御用学者を呼ぶくらい、お上思考がしみこんでいるわけで、こういう土地柄では国策のために市民が犠牲になりやすい。 http://www.city.takaoka.toyama.jp/sekatsu/0621/data/setsumei.html 


 
 公害防止協定や住民の反対など暴挙を止める材料はいくらでもあったのに、それを生かしきれなかったのが富山。でも、高岡くらいの規模なら、市長リコールしてみたら? 人口約173,000人に有権者約147,000。5万人の署名が集まれば成立します。これから3ヶ月計画で住民と行政を教育し、がれき焼却が何をもたらすか理解してもらう。理解すれば、存在意義を亡くしかけている議員だって、思考停止状態の公務員だって反対しないわけにはゆかないから。高岡の説明会が、その第一歩になりますように。2013.1.29

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/