フッ素のウソ 2

  2000年、フッ素は「完全に無害とは言い切れない」と、水道水添加を拒否した厚生省は、わずか3年後の「フッ化物洗口ガイドラインについて」で、この姿勢を大きく変えています。その内容をhttp://www.f-take.com/nichif-files/npo-1.txt から、問題をごく単純化してお伝えします。なお、う触は「虫歯」としました。行政文書番号は;医政発第0114002号 健発 第0114006号 平成15年1月14日 各都道府県知事 あて 厚生労働省医政局長 厚生労働省健康局長)
 まず、「はじめに」で、フッ素がいかに虫歯予防に有効か、ということを、各地の事例を引いてアピールしています。日本歯科医師会やWHOから、相当強力な働きかけがあった模様。
 ★ フッ素の虫歯予防に対する有効性と安全性は国内外の多くの研究により示されている。
 ★ 
1970年代からフッ化物洗口を実施している学校施設での児童の虫歯予防に顕著な効果の実績を示し、歯科保健施策の一環として普及がなされてきた。
 ★虫歯の
前駆状態である歯の表面の脱灰に、 フッ化物イオンが再石灰化を促進する有用な手段であることが明らかになっている。
 驚くべきは「1対象年齢」「フッ化物洗口の実施方法」。「6歳未満には禁忌」だったフッ化物が、ここでは、特に、幼児に使用しろ、保育所・幼稚園・小・中学校で使用しろ、と。それも、長期使用しろ、老人まで使え…と。2000年の通知にもりこまれた「懸念」は、完全に姿を消しています。
 ★
 フッ化物洗口法は、 とくに、 4歳児から14歳までの期間に実施することが虫歯予防対策として最も大きな効果をもたらすことが示されている。 ま た、 成人の歯頸部う蝕や根面う蝕の予防にも効果があることが示されている。
 ★
 4歳から成人、 老人まで広く適用される。 特に、 4歳 (幼稚園児) から開始し、 14歳 (中学生) まで継続することが望ましい。 その後の年齢においてもフッ化物は生涯にわたって歯に作用させることが効果的である。 
 ★ 治療後の虫歯再発防止や歯列矯正の口腔衛生管理など、虫歯発生リスクの高まった人への利用も効果的である。
 ★…特に、地域単位で保育所・幼稚園や小・中学校で集団応用すると、公衆衛生特性が高い。なお、集団応用の利点として、保健活動支援プログラムの一環として行うことで長期実施が確保される。

 ただし、そこには「飲み込むな」「薬液は厳重保管」など、危険性を示唆する文言も。でも、子どもはどうしても飲み込んでしまうんだよね。飲み込み率、どれくらいでしょうか。
 ★施設での集団応用では、 学校歯科医等の指導のもと、 効果と安全性を確保して実施されなければならない。 家庭ではかかりつけ歯科医の指導・処方を受けた後、 薬局にて洗口剤の交付を受け、 用法・用量に従い洗口を行う。
 ★
事前に水で練習させ、飲み込まずに吐き出せるようになってから行う。 
 ★洗口は監督下で行い、5~10の洗口液で約30秒間ブクブクうがいする。洗口中は、 座って下を向いた姿勢で行い、 口腔内のすべての歯にまんべんなく洗口液がゆきわたるように行う。 吐き出した洗口液はそのまま排水口に流してよい。 
 ★洗口後30分間は、うがいや飲食物をとらない。
 ★集団応用で調整した薬剤は施設において厳重に管理し、洗口液の残りは実施のたびに廃棄する。
 ★フッ化物洗口とフッ化物配合歯磨き剤、フッ化物塗布を併用しても、フッ化物の過剰摂取になることはない。


「しみわたれ、フッ素」「多いほど有効」って感じです。これって、推進側が完全に「フッ素万能」に洗脳されているのでは? 
もっとひどいのが「インフォームド・コンセント」。
 

 ★
フッ化物洗口を実施する場合は、本人あるいは保護者に対して、 具体的方法、 期待される効果、 安全性について十分に説明した後、 同意を得て行う。
 おいおい…インフォームド・コンセントとは、危険を伴う治療法ないし治験などの際、正常な判断力のある大人と交わす「文書による同意」を言うんですけど。従って、患者(被験者、対象者)が理解すべきは「安全性」ではなく、「危険性」。つまり、その治療(あるいは実験)によって起きかねない、負の効果を認識し、「何が起きても文句は言いません」って意味なんですけどね。
 当然、幼児、学生に「本人同意」なんて求めるわけにはゆかないから、厚生労働省のこの一文は、ほとんどブラックジョークです。まあ、非加熱血液製剤がエイズを引き起こすのを百も承知で承認した省だから、これくらいは罪がない、と思っているのか、それとも日本の医学会って、ほんとにこのレベルなのか。この一点だけとっても、フッ化物洗口はやめるべきです。
 
子どもたちを製薬会社のマーケットにするんじゃないの! この項、続きます。2013.1.27

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/