陸軍の秘密人体実験は死亡9人で中止、 コロナワクチンは公然接種で死亡約2000人、それでも続行

 驚きました。旧日本軍の戦争犯罪はいろいろ読んだつもりでしたが、ハンセン病患者を「材料」に実験薬を投与していたとは。京都新聞の珍しいスクープです。長い記事ですが、最後までお読みを。

陸軍の人体実験「虹波」、ハンセン病入所者9人死亡 熊本の療養所が初開示 2022年12月5日 10:00 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/933253 戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。死者や重体患者が相次いでも軍嘱託の医学者たちが投与を続けたことが記されており、専門家は「当時の医学倫理に照らしても残酷な人体実験で、文書群を検証すべき」と話している。京都新聞社と熊本日日新聞社が情報公開請求した。虹波は写真の増感材として開発された感光色素を合成した薬剤。防衛研究所戦史研究センター(東京都)所蔵の旧陸軍資料によると、虹波の研究目的は「戦闘に必要なる人体諸機能の増進」「極寒地作戦における耐寒機能向上」などとされている。実験は機密軍事研究の一環だった。

菊池恵楓園で発見された「虹波」。ラベルに昭和22年を示す記載があり、戦後もしばらく投与実験を継続していたことがうかがえる(菊池恵楓園所蔵)
宮崎松記園長が陸軍嘱託として作成した「虹波ノ癩ニ対スル効果試験 報告第1報(概要)昭和18年10月10日現在」(菊池恵楓園所蔵)

 今回開示された恵楓園の虹波関係簿冊は25点あり、兵器の開発研究に当たっていた第7陸軍技術研究所(7研)に提出された秘密印のある報告書や草稿、投与データ記録などが綴じられた簿冊が複数あった。戦時中に作成された簿冊が20冊、戦後分が5冊あった。7研の研究嘱託だった宮崎松記園長(京都帝大医学部卒)名で1943年10月10日作成の「効果試験報告(概要)第1報」によると、1942年12月から6~67歳の同園入所者370人以上に投与され、死亡9人。効果として「手指の運動機能」「視力」などが列挙してあるが、病原菌に作用しないと明記され、全快例はない。

 1944年宮崎松記園長が陸軍嘱託として作成した「虹波ノ癩ニ対スル効果試験 報告第1報(概要)昭和18年10月10日現在」(菊池恵楓園所蔵)5月の報告では、37歳の男性患者が注射約10時間後に「全身の血管に針の差入した様な」痛みや頭痛を訴え、けいれんを起こした末に意識が混濁し死亡した例を記載。有効数はわずか2%で、副作用発現率は22%だった。草稿には患者を「材料」と呼び「実験は苦痛のため困難」と記載しているものや、逃亡患者2人との記録もあった。 虹波関連資料群は、医学者らが戦前、菊池恵楓園入所者の骨格標本を作成した問題を検証する過程で同園が2020年までに園内で確認、整理した。入所者の骨格標本を作製した鈴江懐(きたす)熊本医科大教授(戦後は京都大医学部教授)が虹波投与による死亡患者の遺体を解剖したことも、今回の資料から新たに判明した。

ハンセン病は「らい菌」により起こる病気。感染力は極めて弱く、治療薬プロミンの登場で現代では感染も発病もほぼない。国は2001年に隔離政策を謝罪し、補償法が成立した。

「同意得た形跡なく非倫理的」 十五年戦争と日本の医学医療研究会元副幹事長で、「731部隊と大学」編著者の吉中丈志京都大医学部臨床教授は「ハンセン病は感染性が高いわけではなく、死に至ることもまれな慢性疾患であるため、投与試験で死亡率約2%は、それだけで臨床使用できないことを示している。適正な実験であったとしても死亡例が出た時点で中止になる。動物実験さえ経ることなく、静脈注射、脊髄管腔内注射、吸入、座薬、服薬など投与方法を手あたり次第に試しているのも異様だ。被験者の同意を得た形跡はなく非倫理的だ」と指摘する。さらに「激しい苦痛や逃亡の記載があり、人権を無視した異常なやり方だと思う。治療薬の開発とは別に人体で虹波の作用を実験したという側面があるのではないか。当時米国ではハンセン病新薬として開発されたプロミンの臨床試験が論文で発表され、動物実験を踏まえている。虹波の実験は最低限の科学性も満たしていない。軍の研究という閉鎖性が研究の質を劣化させた面があるのではないか。患者が拒否できない強制収容施設という閉鎖空間で人体実験を行ったことは、中国人捕虜らに生物化学兵器開発のための人体実験を行った陸軍731部隊とも共通する。軍事研究を嘱託された医学者らが研究費を出す軍に効果を過大評価して報告した可能性もある。今回の資料群は軍事研究のような閉鎖環境での研究が科学性や倫理性を歪めることを示しており、貴重な資料だ」と話している。

 特定の病気や感染症の治療のために開発されたものではなさそうです。だって、「写真の増感材として開発された感光色素を合成した薬剤」とあるくらいだから、おそらく、「死に様」の研究だったのではないか・・・それもコロナワクチンと同じ。接種10時間後、激しい痛みで死亡した37歳の男性の例がありますが、コロナワクチンの場合、接種5分後に死亡しても「因果関係不明」とされる。虹波の有効数2%、でもコロナワクチンは「感染防止」の効能さえない。

吉中京都大医学部臨床教授の発言は重大です。「投与試験で死亡率約2%は、それだけで臨床使用できないことを示している。適正な実験であったとしても死亡例が出た時点で中止になる。動物実験さえ経ることなく、静脈注射、脊髄管腔内注射、吸入、座薬、服薬など投与方法を手あたり次第に試しているのも異様だ・・・激しい苦痛や逃亡の記載があり、人権を無視した異常なやり方だと思う。治療薬の開発とは別に人体で虹波の作用を実験したという側面があるのではないか」・・・この指摘、投与方法を除けば、そっくりコロナワクチンに当てはまります。コロナでは逃亡こそないけれど、何人もの人が苦しみを逃れるためか、自殺している。↓の熊本日日新聞の記事も衝撃的です。

あらゆる投薬法で「七転八倒」「遺骨は青く」 熊本・ハンセン病療養所で「虹波」人体実験 園長の目の前で…入所者が証言 菊池恵楓園 熊本日日新聞 | 2022年12月5日 09:38https://kumanichi.com/articles/874658

「虹波」を手にする菊池恵楓園入所者自治会副会長の太田明さん=合志市

 戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に「虹波[こうは]」と呼ばれる薬剤が投与され、9人が死亡したことを示す文書群を同園が初めて開示した。同園で治験が始まったのは1942年末。静脈注射や筋肉注射、座薬などあらゆる投与法が試された。入所者の長州次郎さん(95)は、紫色の錠剤を一日3錠飲まされた経験を入所者自治会機関誌「菊池野」などにつづっている。

 厚生労働省の「ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会」の聞き取りによると、43年に入所した長州さんは終戦まで虹波を服用させられた。飲み始めると月に1回は胃がけいれんし、数日は食事を取れなかった。夕飯を朝に吐き出すこともあり、「虹波のせいで七転八倒した」と語っている。治験後に死亡した入所者の遺骨は青っぽく、「骨に色が付くほど強い薬だったのだろう」とも証言している。

 各療養所の園長には当時、らい予防法(旧法)に基づき指示に従わない患者に懲罰を与える「懲戒検束権」が与えられていた。長州さんが服用を指示されたのは宮崎松記園長(当時)の目の前で、辞退することはできなかった。長州さんは取材に対し、「治療のため恵楓園に来たはずなのに、正体不明の薬まで飲まされたのは一番残念なことだ」と話した。「園長の言うことは絶対で、反対すれば監禁室に送られる時代だった」と振り返るのは入所者自治会長の志村康さん(89)。入所した48年、治験は治療薬「プロミン」にとって代わっていたが、志村さんは恵楓園内で「体中の穴という穴から薬を入れていたらしい」「皮膚に塗ったから死なずに済んだ」といった虹波の話を何度も聞いた。

 2004年に恵楓園の倉庫で虹波の研究結果を記した大学ノートを見つけたのは、入所者自治会副会長の太田明さん(79)だった。厚生労働省の調査に合わせて資料を探す中、偶然に出てきた。記していたのは宮崎園長だった。詳しい資料がなかったため、ハンセン病を巡るこれまでの裁判で虹波の実験が裁かれたことはなかった。志村さんは「物証がないため国の責任を追及できなかった。資料が残っていて良かった」と語り、太田さんは「患者の骨格標本が勝手に作られていた問題と同じように、きちんと検証されるべきだ」と訴えた。(熊本日日新聞・深川杏樹)

 ■菊池恵楓園 全国に13カ所ある国立ハンセン病療養所の一つ。1909年、九州7県連合立九州癩[らい]療養所として、現在の熊本県合志市に開設。11年に九州療養所、41年に国立に移管し、菊池恵楓園と改称した。強制隔離を規定した「らい予防法」に基づき大規模な病床拡張が進められ、50年代後半のピーク時には入所者が1700人を超えた。9月末時点の入所者は国内最多の145人。高齢化が進み、平均年齢は86・5歳となっている。

 「現代医学」は多くのごまかしとウソの上に成り立っています。特に日本の医薬産業界はあの731部隊の人体実験の「成果」を取り込んだところから開始されており、その後も「弱者に対する実験的治療」が日常的に行われているはずです。医薬産業界にとって、患者は人間ではなく材料。コロナワクチンの場合、接種後に人が死んでも医師には責任が及ばないという契約書が結ばれているので、彼らは安心して打ちまくっているわけ。…それにしても、人々に接種されているのは「酸化グラフェン入りの血管塞栓剤」。だから、血管や血液に問題があったりクスリを飲んでいる人がバタバタ死んでいるのですが、事実がほぼ明らかになった今もコロナワクチンが中止されていないのは、もっと大きな目的があるから。「虹波」は、その黎明期の研究だったのかもしれません。2022.12.7

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/