自閉症とワクチン、ミラノ地裁判決

 ワクチンと自閉症の関係、裁判所が認める(イタリア) の続き。なんとこのワクチン、治験段階から自閉症を起こしており、メーカーはそれを知っていました・・・
翻訳:山本節子(カッコ部分は山本の加筆。病名などはアバウトなので、誤訳があればお知らせ下さい。その都度、修正します。)
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 「アメリカのメディアの沈黙:イタリアの裁判所、ワクチンで自閉症になると裁定」 
January 07, 2015 at 5:45 AM
in Vaccine Safety http://healthimpactnews.com/2015/u-s-media-blackout-italian-courts-rule-
vaccines-cause-autism/

「ワクチンと自閉症」に関する最近のイタリアの地裁判決
 2014年9月23日、ミラノ地裁は、ワクチンによって自閉症になった男児に対し、保障を認める裁定を下した(See the Italian document here.)。幼児期にかかる6疾病に対するワクチンを打ったことによって、この男児は永久的に自閉症になり、脳に障害を受けた。イタリアの新聞各紙はこの裁定及びそれがもたらす公衆健康への影響について、かなり強い関心を見せて報道したが、アメリカのメディアは沈黙している。

「イタリアの国家ワクチン被害保障プログラム」
 イタリアにもアメリカと同じような「国家ワクチン被害保障プログラム」があり、義務接種あるいは任意接種によって障害が起きた者に対し、ある程度の金銭支援を行っている。原告のイタリア人の幼児は、生後一年目(2006年3月から6月の間に)、グラクソスミスクライン社の六価ワクチン「インファンリクス ヘクサ」を接種された。このワクチンは、ポリオ、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、百日咳、B型インフルエンザ(Hib)の6疾病から子供を守るとされている。
 しかし、同ワクチンには、上記の病気の抗原に加えて、水銀を含む保存料のチメロサール、及びアジュバントのアルミニウム、その他の有毒成分が含まれていた。男児は3回の接種を受けてまもなく自閉症へと退行していった。両親は初め、ワクチン接種を求めていた健康省(厚生省)へ異議を申し立てたが、同省は申立を拒絶した。そこで、家族は同省を相手どって、一般的管轄権を持つ裁判所に訴えた、このような制度はアメリカには存在していない。

「地裁判決:ワクチンの水銀とアルミニウムが自閉症を起こした」

 (出廷した)医師の証言にもとづいて、裁判所は、この男児は遺伝子突然変異により(神経毒に)感受性が高かったところ、ワクチンに含まれていた水銀やアルミニウムなど神経毒が原因で、自閉症と脳障害を引き起こした可能性が高いという結論を下した。裁判所は、また、「インファンリクス ヘクサ」に含まれるチメロサールは、その神経毒性によって現在、イタリアでは使用が禁止されているが、それが「わずか数キログラムの体重しかない幼児に、推奨レベル最大値を大きく超えて濃縮されている」ことに言及している。
 また、ニコラ・ディ・レオ裁判長は、その他の罪を免れられない証拠として、1271ページに上るGSK社の秘密報告書 (now available on the Internet)をあげている。この企業の内部文書は、インファンリクスワクチンによる有害事象について(企業が健康被害が起きることを事前に知っていたことを示す)十分な証拠を提供するもので、臨床治験の間にワクチン接種によって自閉症を発生した五件が含まれていた(同文書626ページの表参照)。
table at page 626

 「ワクチン被害を保障するのは、ワクチンメーカーではなく、イタリア政府」
 他の多くの先進国と同じく、(イタリアでも)ワクチン被害が発生すると、家族にその被害を保障するのは、企業ではなく政府である。これでは、GSK(グラクソスミスクライン)社がワクチンの有害事象への関心があきらかに欠如していても、驚くに当たらない。
GSK社は『インファンリクス ヘクサ』ワクチンが「自己免疫性溶血性貧血、血小板減少、血小板減少紫斑病、自己免疫性血小板減少、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、チアノーゼ、接種部結節、膿瘍、川崎病、重大な神経的症状(脳炎と脳症を含む)、ヘーノホ-シェーンライン紫斑病、点状出血、紫斑病、血便、アレルギー反応(アナフィラキシー性とアナフィラキシー様反応を含む)、死」などののような副作用を引き起こすことを十分認識していた。それにもかかわらず、(上記報告書の)最終評価には「ベネフィットとリスク予測は良好であり続けるだろう」と記されている。
 ミラノ地裁の判決は冷静でよく調べてあり、理路整然としている。健康省は(判決を不服とし)控訴すると述べたが、控訴するには何年もかかるだろうし、その結果は不明確だ。

Rimini: 2012
 これに先立つ二年前の2012年5月23日、リミニの裁判所でもルチオ・アルディーゴ裁判長が別のワクチン(MMR)がやはり子どもの自閉症を引き起こしたとして、同様の判決を下している(See: Italian MMR Remini decision 2012)。今回のケースと同じように、健康省は(MMRワクチンと自閉症の因果関係を認めず)保障を拒否したが、医学的証拠が提出された後、法廷は保障を認めたのだ。この時も、イタリアのメディアは事件を報道したが、アメリカのメディアは報道しなかった。
 このリミニのケースでは、2004年3月26日に生後15ヶ月の男児がMMRワクチンを接種され、その直後から腸の不調で食事が取れなくなり、一年以内に認知低下を伴う自閉症と診断されている。法廷は、この男児がMMRワクチンによる不可逆的な合併症で障害を受けたことを認定した。この判決は伝統的な主流医学界の常識に正面から反対し、MMRと自閉症の関係を「暴く」ものだった。

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 長くなるので、ニュース部分だけで一応切ります。続きはまた今度。2015.2.15
                    

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/