とうとうこんな狂った市議会も出てきたのですねえ。しかも、いつもは「いのちとくらしを守る」なんて言ってる共産党までも共同提案しているから、落ちるとこまで落ちた感じ。議員はみなマインドコントロールされているんじゃないかと思いたくなります。
震災がれき受け入れ、全会一致で可決 北九州市議会
2012年3月12日13時12分
北九州市議会は12日、東日本大震災の被災地のがれきを受け入れるよう市に求める決議案を全会一致で可決した。自民党、民主・社民系、公明党、共産党の4会派が共同で提案した。市は昨年、受け入れを一時検討したが、放射性物質による汚染を不安視する声が市民に広がり、慎重な姿勢に転じた。決議に法的拘束力はないが、全会一致で可決されたため、市の対応が注目される。
決議は、放射能の影響を科学的に検証し、放射線量を測定する態勢を整えることを条件に、被災がれきの受け入れを表明するよう市に要請。市民らの不安に配慮して、受け入れ対象とするがれきは「通常の廃棄物相当」と判断されるものとし、放射性物質の濃度を国の基準以下とするよう検討することも求めた。
http://www.asahi.com/special/10005/SEB201203120008.html
もちろん、この記事にあるように、こんな決議に市長が従う義務はありません。議会には執行権はないから、彼らが決議をあげるのは、市民向けのパフォーマンス、あるいはプロパガンダ目的ということが多いのです。つまり、片方で市長にプレッシャーをかけつつ、市民には「あんたたち、なんで賛成しないの? 反対する人は非国民だよ」とおどしているようなものなんです。でも、北九州市といえば、昨年、戸畑の民間事業者が、千葉県流山市から基準値を超えるセシウムに汚染された焼却灰を受け入れていたことがわかり、返却騒ぎが起きたのに…議会は懲りていなかったのか。
北九州のリサイクル会社が6月半ばまで流山の焼却施設から灰を受け入れ
基準値超えの放射性物質が検出された千葉県市の焼却施設の灰を、北九州市のリサイクル会社が6月の半ばまで受け入れていたことがわかりました。北九州市戸畑区にあるリサイクル会社は、4年前からこの焼却施設の灰を受け入れ、亜鉛などの金属を取り出す事業を行っていました。リサイクル会社側の検査では灰の放射線量は人体に影響の無い数値を示しているというが、震災の発生から先月までに、あわせて117トンあまりの灰を流山の焼却施設から受け入れたということです。
NHK北九州のニュース
この流山の焼却灰は秋田・大館でも処理され、同じように返還されているのも有名。これは、鉱業所や高炉、セメント工場が集中している地域には、すでにいろんな形で汚染がれきや焼却灰が入り込んでいることを示しているのです。現在の「がれき広域処理」は、これらの二次的放射能拡散を隠蔽する意味もあるかもしれないので、疑わしい施設の周辺を住民でこまめに計測しておいた方がいいでしょう。2012.3.13
受け入れを決議した最低市議会
この記事を書いた人
山本節子
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/