芦名の「顧問」、いつまでも反対はしない、だって

  不在の間に、こういうニュースが入っていました。2012/03/11 のアップロード。まずごらんになってください。


 http://www.youtube.com/watch?v=WPKGuft3RTs 

アラート アイコン







  「1年がたっても震災で発生したがれきの処理が進んでいません。国は、岩手と宮城のがれきの一部を全国で引き受けるように求めています。しかし、実際に受け入れを決めたのは­青森、秋田、山形、東京のみで、処理された量は全体のわずか6%です…」
 政府・マスコミによる「がれき押し付けキャンペーン」が、311一周年を機にに強化されているのです。この動画では放射線量が0.09と、ありえない低さ。私が大阪の宿泊先でみた実況中継では、がれきの線量が1.0μSvを越え、東京のスタジオからあわてて訂正を入れるというシーンがありました。フジだったと思うけど……
 ところで、この動画で気になるのが、神奈川県の「対話集会」の場面と、がれき撤回を要請した地元の連合町内会顧問の高橋正勝氏(82)の談話。

 「(黒岩知事は)少し甘く考えていたんじゃないかと。汗もかかないで狙い打ちしてきて『さぁどうだ』っていうのは相当に(地元の)感情を害しましたよ」

 ここまではいいです。次が問題。


「全体の市町村が今に動き出しますよ。そうすれば、ここの地域も、いつまでも駄々っ子のようなことは言うつもりはありませんよ」
 彼は「いつまでも反対はしませんよ」って言っているのです。なぜテレビ局が、町内会役員ではなく、突然「顧問」として現れたこのおじいさんを取材したのか不明ですが、彼には地元を代弁する資格はありません。でも、横須賀市といえば、保守派の牙城。彼らは廃棄物+やくざ+米軍と関係していることも多く、この人物の登場にはそれなりの必然性があったのでしょう。
 くり返しますが、芦名が焼却灰を受け入れると、各市はよろこんでがれき焼却を開始します。芦名および大楠地域の人々は、すぐに役員会を改革しないと、彼らがまた裏取引しないという保障はありません。今、それを伝えるチラシを現地にまいています。本当は神奈川県全体にまきたいのですが、お手伝いできるかた、お声をおかけください。2012.3.14

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/