「こんなに難航するとは・・・」市民を甘くみるんじゃない

 がれき受け入れについては、議員がほぼ全員賛成、産業界は大賛成、芦名周辺には産業界の代理人的な連中が出没しているという話を聞きました。政治家では、小泉二世がしょっちゅう地元に顔を出しているらしいし、「反原発」のような言動で市民を惑わしていた河野氏も「受け入れ賛成」を表明。そして、その政財官の期待を受けて知事の座に座った黒岩氏は、気楽に自分の任務を果たそうとしたわけです。ところが、そこに立ちはだかったのは、公正を求める市民たち・・・
 

がれき受け入れ:「こんなに難航するとは」、黒岩知事言葉詰まらせ/神奈川


2012216


「こんなに難航するとは思ってなかった」。黒岩祐治知事は16日、震災がれき受け入れに県民理解が深まらない現状を、こう振り返った。県議会本会議の答弁では、言葉を詰まらせる場面も。ただ、議会側からのエールもあり粘り強く説明を繰り返すという姿勢は崩さなかった。代表質問で今後の展望を問われた黒岩知事は、対話集会の様子や国に科学的根拠の提示を求めている経過を淡々と答弁。ところが、被災地復興に向けた思いに話が及ぶと「『がれきの片付けを助けてほしい』と生の声を受けた以上、なんとかして協力したい」と、頬を紅潮させてしばらく沈黙。「悩みに悩んだが苦渋の決断だった」と声を絞り出した。議場からは「しっかりやれ」「頑張れ」の声とともに、拍手が湧き起こった。言葉に詰まった真意について知事は本会議終了後、記者団に「被災地での声に応えられていない」と述べ、自身が確信した震災がれきの安全性を伝えきれていないもどかしさを吐露。静岡県島田市の手法に関しては、「(最終処分場周辺の町内会と結んだ)協定書が今のままではできない」と述べ、試験的搬入の可能性を否定した。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1202170001/

 まともな政策なら、日本の市民は受け入れますって。でも実際は、力もカネもない市民が、必死になってがれき焼却を止めようとしています。それは、この政策の底にある政財官の陰謀を嗅ぎ取っているから。がれき拡散=放射能拡散にエールを送るなんて議員は、次の選挙で落としましょう!
 それから、今日(17日)、芦名町内会が、がれき受け入れ反対の文書を提出したとのことですが、納得できん。私たちは、これにあわせて一緒に文書を提出しましょうと伝えていたのですが、ふられてしまいました……ふーん、一緒に行動したくない理由があったのね。ひよっとすると「試験焼却くらいはOK」なんて話になっていないでしょうね(怒)。調べようっと。2012.2.17

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/