ワクチン懐疑派が減少? 増加じゃないの?

  コロナワクチンの「争奪戦」とか、「懐疑論が減った」とか…これまた不人気ワクチンのテコ入れ策。

ワクチン懐疑論、世界で後退=接種希望急増、日本は停滞―国際調査・新型コロナ

2021/01/31 17:06 【ロンドン時事】新型コロナウイルスワクチンに対する懐疑論が、世界的に大きく後退している。英調査会社イプソス・モリが主要15カ国で実施した国際比較調査によると、すべての国で昨年12月から今年1月にかけて接種希望者が増加した。ただ、日本は調査対象の中では強く希望する人の割合が最も低かった。コロナワクチンをめぐっては、各地で接種が始まる中、争奪戦の様相を呈している。同社は「人々の当初のためらいは、すぐに接種したいという姿勢に急速に変化している」と指摘した。調査は日米中など15カ国で16~74歳の約1万3000人を対象に、1月14~17日に実施。「もしワクチンを接種できるなら、接種しますか」との質問に対する回答を昨年12月時点と比較した。それによると、「ぜひしたい」と回答した人の割合はすべての国で増加。接種が始まったイタリア、スペイン、英国などでは20ポイント以上の大幅な伸びを記録した。「ぜひしたい」の割合はブラジル(68%)、英国(66%)などが高かった。感染者、死者が世界最多の米国は42%。日本は17%と調査対象の中で最低で、「ややしたい」の人を合わせると64%だった。ワクチンの副反応については、日本で62%から懸念の声が上がり、米英中独もほぼ同じ水準だった。同社は「日本人が接種を最もためらっている。これは過去の調査でも見られた傾向だ」と述べた。

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 …逆じゃないの? 山本が見る限り、コロナワクチン「懐疑派」「拒否派」は増えています。特にこのワクチンの優先接種者とされた医療関係者に、接種後死亡やアナフィラキシー、その他のアレルギー反応事例が多くでていることから、拒否の傾向が強い。

たとえば米ニュー・カロライナ州からはこんな↓ニュースが入っています。部分訳。

 コロナワクチンを拒否する医療関係者も

2021/01/13 Some health workers opt out of COVID vaccine :: WRAL.com

「…ヘルスケアワーカーでは10人に3人がワクチン接種を拒否している…看護師、医師、その他のメディカルスタッフは、コロナ感染のリスクが大きいことから接種の優先権を与えられているのに、いったい何人がそのチャンスを断っているのだろう。長期療養が必要な患者を扱う医療機関でワクチンを受けない人がいることに懸念せざるを得ない。そこで州にその(接種拒否者)データを求めたが、回答はない。ワクチン拒否者は特にアフリカ系アメリカ人、ヒスパニックに多い…ケープフィアバレーヘルスでは最初に接種を受ける資格のある従業員の約半数が予防接種をオプトアウトしたことがわかった…ワクチンを拒否する理由は、政府への信頼性の欠如と、新ワクチンに対する不安、副作用への懸念があげられる」

 …いや~すごい。米ではメディアも「反対派探し」をやっているわけです。またNCでは州知事自らTVに出演し、「ワクチンに関する誤報道を聞かないように。ワクチンは安全、有効だ。みな打ってほしい」と必死のアピール。NC rolls out new ad to urge people to get vaccinated against coronavirus。これがかえってワクチンの「怪しさ」を印象づけているのですが。

 また、バージニア州リンチバークのさる医療施設でも半数近い人々がコロナワクチンを拒否。情報を得られる人は、当然拒否するはずです。拒否者が半分以上というのは他にもあるでしょうが、まず報道されないので把握するのが難しい。

Nearly half of healthcare workers at Lynchburg clinic opt-out of … 2021/01/15

 だから、今の段階で「ワクチン懐疑論が減った」との記事には疑問を持ちます。また、「日本では62%が副反応を懸念」というのもウソっぽい。なぜなら、日本人の多くは大手メディアしか見ないし、そのメディアは決してコロナワクチンの被害や関連死など報道しないから。そして、ワクチン信仰、お上と医師妄信、右へ倣え体質(=同調圧力)が強く、99%がおとなしくマスクをつけている国で、ワクチンを「疑う」人はごく少数のはずだから。・・・で、この記事が伝えたいのは「世界の人々はもうコロナワクチンを受け入れているよ。あなたも心配せずにワクチンを打ちなさい」というメッセージです。

 2021/2/1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/