ワクチンを打たせない親の投獄を求める米のマスコミ

 神奈川県のタレント知事憧れのワクチン大国・アメリカ。そこでは、マスコミが「ワクチンを打たない親は監獄に入れろ」と呼びかけるほど狂った事態になっています。いえ、ほんと。大手メディアのUSATodayのコラムの中身はざっと↓の通り。

「ワクチン反対派は、よく『毒物』を子どもの体内に入れさせない権利があるなどという。ワクチンは安全で有効であることを示す山のようなデータや論文があるのにだ。こんなことをいうのは、月面着陸はでっちあげだという主張を信じるのと同じだ。社会で他人の安全を脅かす権利は誰にもない。ワクチンを打っていない人間は酔ったドライバーと同じで、他人にとって危険だ…ワクチンに反対の親は、子どもを『歩く時限爆弾』に仕立てている。彼らは子供と他人を危険にさらしている罪を問われるべきだ。 なぜなら人間は、唯一のウイルスの自然宿主だからだ。WHOも、地球上から天然痘のような病気をなくそうとしている。しかし、この崇高な使命は、ロバート・ケネディ・Jrのような有名人がワクチン反対のプロパガンダを広めたおかげで、非常に複雑化してきた。いいかげんにこの狂気(反対のこと)は終わらせるべき時だ。監獄というと極端に聞こえるが、これが、ワクチン拒否のせいで起きるおそろしい結果に対する、唯一の強いメッセージだ」(1月28日、原文は:http://www.usatoday.com/story/opinion/2015/01/27/jail-anti-vax-parents-
vaccines-cdc-measles-disney-world-california-column/22420771/ )

 このコラムを書いたベレゾフ氏は、科学の本Science
Left Behind
を共著で出しているそうですが、記事はまったく科学的ではありません。それに公正さも倫理観もない。いちおう反論しておきますが:

①山のような安全性のデータ・論文がある? 反対でしょ、ワクチンメーカーは販売承認を受けるため、実験を「操作」し、CDCはデータを改ざんしてきたことが内部告発であきらかになっているし、接種後の追跡調査さえされていません(だから今、米ではしかが流行中)。し、訴訟にもなっている。

②ワクチン拒否と飲酒運転が同じ? …これって、「警察国家」「全体主義」を主張しているのとほとんど同じなんですけどね。いったいどういう頭してんだか。

③「時限爆弾」はワクチン接種者の方です。特に生ワクチン接種者(ポリオOPVとか経鼻インフルワクチンのような)はウイルスを拡散し、感染を増やしていることがわかっている。

④「人は唯一のウイルスの宿主」は完全な間違い。動物を宿主にするウイルスだってゴマンとある。興味があるかた、どうぞチェックしてみてください。

⑤天然痘のような病気をなくす? ペストや天然痘は今はほとんど出ていませんが、ウイルスそのものはまだ存在しているし、その撲滅は不可能です。WHOやCDCは、「感染症を撲滅する」を口実に、ワクチンを打ちまくることを目的にしているのです。

⑥ケネディ議員らの活躍があったので、ワクチンと自閉症の関係、CDCのウソなどが暴かれたのです。それにたいしてプロパガンダをしかけたのは医薬産業界の方。

⑦従って、監獄に入れるべきは多くのワクチン被害者を作りながら、いまだに危険な毒物を作り続け、打ち続けているメーカーと行政関係者及び医師、そしてそれをあおるマスコミ関係者の方です(不実記載、誇大広告による詐欺、行政の不作為…)

 でも、上記の反論は、過去数ヶ月のあいだにネット上で話題になったことばかりで、ワクチンに多少でも問題意識があれば、みなわかっているはず。それなのに、なぜ「プロパガンダ」とすぐわかるようなコラムを流すのか? 目的はひとつ。この記事のターゲットは、情報弱者を洗脳するためのでしょう。つまり、文盲、移民、不法越境者(特にメキシコ方面からの出稼ぎ労働者とその家族)。

 実は、このコラムのきっかけとなった事件があります。2015年1月14日、ディズニーランドを訪れた人たちにはしかが流行っている、それは「ワクチンを打っていない連中のせいた」という報道が、一斉に報道されたのです。その時点で、研究室で「はしか」と確定されたのは51件にすぎず、CDCも1月23日、「アウトブレークの源泉は特定されていない」と発表したにもかかわらず、誤情報は千里を走り、それが「反ワクチン派」叩きに結びついたわけ。非常に意図的ですが、その分析は次の記事で書きますね。2015.1.31

(「次の記事」の参考文献がアップされていたので、削除しました。詳しくは次で)

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/