ファイザーのワクチン治験で6人死亡、米は緊急使用承認

 FDAの専門家委員会の「許可」は予想されていました。

ファイザーなど開発のワクチン緊急使用許可 米FDA

20201212https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201212/k10012760391000.html

FDA=食品医薬品局は11日、ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、緊急使用の許可を出したと発表しました。このワクチンについては10日に開かれたFDAの外部の専門家委員会で、イギリスで接種を受けた2人が激しいアレルギー反応のような症状を示したことへの対応や接種の対象年齢を何歳以上にするのかなどさまざまな課題について話し合われ、委員による投票の結果「科学的な根拠に基づき、16歳以上の人にこのワクチンを接種することで得られる利益はリスクを上回る」とする結論が賛成多数でまとめられていました。FDAによる今回の決定を受けてアメリカではワクチンの供給が始まり、中西部ミシガン州などにあるファイザーの拠点から全米で600か所を超える配送拠点にワクチンが輸送される予定です。最初に供給されるのは290万回分で、人口などに応じて各州に配分されるということです。(以下略)

 でも、予想されていなかったのは、この委員会直前に、ファイザー/ビオンテックのワクチン治験で6名が死亡していたという事件が明るみに出たことです。それを発表したのはFDAですが、上記委員会でこの死亡事件が取り上げられたかどうかは不明。それ以前に、この治験による死亡の情報は極めて少ない。↓はエジプト・インデペンデントのニュースです。

FDA:ファイザー/ビオンテックのワクチン治験中に6名死亡

 12月9日、米食品医薬品局FDAは、米ファイザーとドイツビオンテックが開発したコロナウイルスワクチンの治験中に、6名が死亡したと発表した。このニュースを伝えた報道局によると「FDAは、死者のうち一人は肥満と動脈硬化を患っており、一回目のワクチン接種から三日後に死亡したことを確認した」「二人の治験参加者は心臓麻痺あるいは脳卒中で死亡した。その他二人の死因についてはまだ確定できない」「死者のうち三名は55歳以上だった」

 ファイザーのサイトによると、フェーズ3の治験には計43,538名が参加している。FDAはファイザーのワクチンは有効性が95%、安全であり、緊急事態に使用できるとしていた」

出典:FDA: Six people die during Pfizer/BioNTech's coronavirus vaccine trials

egyptindependent.com › fda-six-peo… Egypt Independent December 9, 2020 2:16 pm 

 この件についてはさっそく「ファクトチェック」が立ち上がり、、このニュースは「一部フェイク」「ワクチンは安全」と決めつけています。なぜならワクチン接種者は2名だけで、4名はプラセボ(生理食塩水)だったから。そして、2名の死亡は持病などの状況を考えると普通で、ワクチンとは無関係。ワクチンは安全、というわけ。

 でも、治験参加者のワクチン接種後の死亡は極めて深刻な問題です。第一、治験参加者は、持病などない十分に健康な人が選ばれるものなので、肥満、動脈硬化、心臓病などが隠れていたとは信じられない。第二に、ファクトチェックではプラセボを「生理食塩水」としていますが、ワクチンのプラセボには「その他のワクチン=脳炎ワクチンなど」を使うのが常態化しています。この治験のプラセボはいったい何だったのかを調べる必要があります。第三に、死者の半分は55歳以上ということは、半分は55歳以下ー若い世代だったということになりますが、彼らにいったい何が起きたのかが気になります。そして第四に、コロナワクチンの治験の多くはブラジルなど海外で行われていますが、その現場で起きていることが正直に報告されているとは考えにくい。事故も副作用も隠されていると考えた方が合理的です。

 なお、この事件が明るみに出たとたん、ファイザーの株価は下落したとのこと。でも、メディアが「ファイザーワクチン、95%有効性」と書き立てた時、株価は大幅に上昇しました。そしてファイザーの役員は、株価のピークで持ち株の60%を売り抜き、ぼろ儲けしているのです。…いずれぼろが出る、設けるなら今のうちに、ということだったんじゃないか。

2020.12.12

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/