がれき受入問題、島田市の地権者も提訴

  がれき受入では島田市(静岡県)でも訴訟が起きています。桜井島田市長は、森富山市長とよく似ていて(顔もね)、協定? 風評被害? んなもの、後で考えろ!というタイプ。まさに政治屋ですな。

地権者が島田市提訴 最終処分場問題
 
2013年3月22日
 島田市が震災がれきの焼却灰を生めている同士坂本の一般廃棄物最終処分場の地権者13人のうち7人が、21日、「処分儒の土地の賃貸契約が切れているのに、無断使用を続けられている」などとして市を相手取り、土地の返還と契約切れ以降の地代相当額を求める訴訟を静岡地裁に起こした。訴状によると、市は最終処分場の地権者7人と2012年4月以降の賃貸契約の更新について合意に至っていないにもかかわらず、処分場の使用を続けている。原告側は「契約案を示して協議の姿勢を見せていたのに、市側に『契約が更新されてなくても埋め立てはできる』と強弁された」などと訴えている。震災がれき受入に伴う市側の”地権者軽視”と取れる対応が、不信感につながり、契約更新の拒否を招いた。21日、市役所で会見した地権者代表の駒形俊之さん(58)は、「市民の財産を守るはずの市が、市民から財産を奪おうとしている。恐ろしいことだ」と話した。原告側弁護士によると、市民の土地を借地している自治体の処分場は全国でも珍しいという。
地権者は昨年10月から処分場の出入り口をロープで封鎖中。市は
「処分場の用途終了まで長期契約が生きている」との認識で、別の場所に暫定的な出入り口を設け、契約更新に応じた他の地権者6人の土地を使って処分場の使用を継続。2月には地権者が張ったロープの撤去を求めて静岡地裁に仮処分申請を申し立てている。久保田正・市生活環境j部長は、「訴状の内容をかくにんしてから弁護士と相談して対応したい」とコメントした。(2013/3/22 7:55) http://www.at-s.com/news/detail/618034363.html

 なお、この「ロープ」はすでに撤去されています。地権者は、裁判所の「和解勧告」に応じたわけではなく、新茶のシーズンを迎え、茶農家の作業に支障が出ることを考慮して撤去したとのこと。…ですがこの問題はほんとに考えさせられます。
 温暖な気候に恵まれた静岡では、おそらく人ものんびり、温かいのでしょう。で、行政の依頼に応じて、ほいほいと遊休地を処分場に提供してしまった(富山市の処分場がある山本地区も果樹の産地だ・・・)。本来なら、がれき受入より先に、茶畑の只中に公害施設を受け入れたことを問題視すべきだと思いますが、その深刻な汚染に無知な人が多いのでしょう。静岡県は浜岡原発の立地であることを考えれば、これは怖い。無知は自らを滅ぼす、かも。2013.5.3

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/