黒岩知事に勝手なことをさせるな署名!を集めます

 緊急ですが、下の声明文に適当に名簿欄をつけて、ご署名の上、山本まで郵送、もしくは8月3日に県庁までご持参いただければ幸いです。連絡は当ブログのコメント欄(非公開)にどうぞ。7.31
神奈川県知事

2012年8月3日
 

芦名への魚網受け入れを中止を求める声明


一、神奈川県は、平成24年7月12日に出した「災害廃棄物受入に係る新しい提案」を、ただちに撤回せよ。

二、黒岩知事は、市民の同意なしに参加した「みんなの力でがれき処理プロジェクト」からただちに退会せよ。

三、神奈川県は、一般廃棄物の処理が市町村の自治事務であるということを認め、市町村及び市民参加の下で放射能汚染を拡散させない形での災害廃棄物・一般廃棄物の処理方策を策定せよ。


 
私たち県内外でがれき広域処理に反対して活動している団体・個人は、今般、神奈川県が突如提案した、かながわ環境整備センターに魚網を埋めるとの案に強い憤りを覚えており、知事が、同提案、及び、市民に無法、かつ不要な汚染を強いるがれき広域処理プロジェクトから速やかに脱退することを、納税者として求める。理由は以下の通り。



1.大楠連合会町内会は、すでに「がれきの受入れ」を拒否する声明を発表している。


  それにもかかわらず同じような提案をするのは、地元住民だけでなく、多くの県民の願いを無視しており、不誠実、不公正きわまりない。特に、地元住民の感情に何の配慮もない行為は許せない。


2.一部の地元長老と水面下交渉による提案であること。


  今回の提案には、「連合町内会役員配布用」及び「取り扱い注意」と明記されており、県が一部役員だけを相手に交渉を進めてきたことははっきりしている。これは一般住民を排除した密室政治であり、公開、公明正大という民主主義の理念に照らしても無効であり、即刻撤回すべきだ。


3.魚網も放射能汚染と無縁ではない


  魚網を受け入れた山形県の㈱エコス米沢の測定によれば、セシウム134が360(Bq/kg)、137が520(Bq /kg)、合計で880(Bq/kg)もあり(2012年1月)、これを1万トン埋めたてれば880万ベクレルとなる。魚網は特別の規制が必要な特別管理廃棄物であり、漁港を控えた芦名で受け入れられるはずがない。


4.がれきの有毒性を伝えて来なかった


  細野環境大臣は7月5日、がれきには猛毒のヒ素やクロムが含まれているとテレビ番組で公言したが、がれきにはその他にもアスベスト、有害重金属類、ダイオキシン類等の有毒物質毒物、さらに放射能が含まれており、焼却によって環境汚染・人体被害が加速する。国県はその事実を知りつつ、市町村にがれき焼却・埋め立てを要請しており、これは市民に対する重大な加害行為であり、罪は重い。


5.「みんなの力でがれきプロジェクト」には市民の付託などない


  知事が勝手に立ち上げた同プロジェクトは、事前の市民周知など全くないもので、広域自治体の長として非常に不適切であり、不見識もはなはだしい。住民は、地元自治体の廃棄物処理の政策決定を知事に委ねた事実はないし、地方自治法もまた、広域自治体による基礎自治体への関与を戒めている。


6.一般廃棄物焼却さえ危険になってきている


  千葉や東京では、市町村のごみ焼却灰、下水汚泥焼却灰から、すでに高濃度のセシウムが検出されている。これは焼却処理によって汚染が焼却灰に濃縮される(微小な粒子は環境中に飛散する)ためであり、無用な有毒物質の飛散と濃縮、それによる環境・人体被害を避けるため、焼却炉の段階的な停止が早急に講じられなければならない。また、新しい焼却炉は着工してはならない。これらのことを、自治体、市民をまじえた席できちんと討議する必要がある。
 

  以上、この声明について、二週間以内に文書による回答を求める。


山本 節子 がれき広域処理に反対する会

神奈川県鎌倉市津602-52
 

なお、この声明文は2012724日、横須賀市において開催された「神奈川反がれき緊急集会」において、参加者全員の賛成で採決された。




芦名への魚網受け入れを中止を求める署名簿



   (名簿欄:略)
集約先:署名を託された方にお渡し下さい。
集約日:第一次集約201283日、第二次集約 201293

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/