酒田市の海浜に県市が巨大風車を建てるんだって、アホか

 再エネ関連のニュースがたくさん入っています。まずは山形県酒田市の風車計画。場所は県立自然公園と指定されている海浜部。そして事業者は、なんと行政(県と市がそれぞれ独自で建設計画をもっている)。・・・そして、事業者である「県」は、許認可権の行使者である「県」から許可を得た、と、常識では考えられない手続きをやっています。こんなことが通るのは山形県だからか?

 

酒田の風力発電 県が新設許可

2018(平成30)31http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2018:03:01#News8398

 酒田市の庄内海浜県立自然公園内における県企業局と同市の風力発電施設の新設について県は27日、県立自然公園条例に基づいて許可したと発表した。工事が行える期間は20201231日までとし、着工に当たっては「環境影響評価書に記載された環境保全措置の確実な実行」や「施設が周辺の自然や風景に与える影響を継続的に調査し(モニタリング調査)、その結果を1年ごとに知事へ報告する」などの条件が示された。

 同施設については、県企業局と酒田市が13年度から法アセスに準じた環境影響評価を実施。知事意見を踏まえた環境影響評価書を作成した後、昨年11月に県へ許可申請を行った。県が条例に基づき審査し、「環境保全措置の適切な実行を考慮すると、自然環境に著しい支障を及ぼすものとは認められなかった」と判断。226日付で吉村美栄子知事名の許可書が発出された。着工に当たって県が示した条件は、工事期間やモニタリング調査のほか、「施設の色彩は可能な限り周辺の自然風景と調和するようにする」「バードストライクなど野生動植物の生息に影響を与える事案が発生した場合、速やかに知事へ報告する」など計11項目。施設の設置箇所は県企業局が酒田市浜中、酒田市は同市十里塚を予定している。それぞれ出力2300キロワット、高さ約120メートルの風車を3基ずつ整備する計画で、今後実施設計を進める。県企業局は195月の着工、211月の運転開始を、酒田市は19年秋ごろの着工、21年初頭の運転開始をそれぞれ目指す。総事業費は県企業局が約38億円、酒田市が約30億円を見込む。

 

 風車事業は立派な公害事業です。人体被害に環境破壊、常に倒壊や炎上の恐れがあって危険だし、地下水を枯渇させ、生み出すエネルギーはほとんどゼロ、耐用年数20年が来る前に海風でぼろぼろになり、すぐに巨大なごみと化すのもわかっている。で、巨大な風車ごみはいったい誰がどうやって処理するの? 処理は38億円や30億円の中に含まれているの? ドイツなんかではすでに風車の「素顔」がばれ、計画があちこちでストップしているのを知ってるの? 「再エネによるすさまじい破壊とウソ」は全世界で証明されており、風車憎しから「風車を建てるなら原発を作れ」という声もあがっているほど。

 こういう問題がたくさんあるのに、多くの企業がむらがっているのは、政府の「再エネ」売り込みに踊らされているし、「おいしい」から。もちろん、企業は、現実に何がおきているのか何一つ知らず、知ろうともせず、実際に批判や被害が起きると聞かないふりでやりすごそうとします。このようなごまかしと無駄が多い事業を、規制庁として監督・規制しなければならないのが県なのに、自分で事業に参入するというのはルール違反。利益相反関係というだけでなく、「法治」を無視する行為であり、論評できないほどアホらしい。これが山形県や酒田市の公務員のレベルでしょうが、実は、上の記事を読んだだけでもたくさん疑問があり、市民はいったい何をしているのかとも思います。2018.3.1

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/