気球の次は「UFO」撃墜-ショック報道で彼らが隠そうとしているもの

 米軍が2月9日、カナダ上空で撃墜したのはUFOだった、と、ほかならぬカナダ首相が述べていました・・・又かよ、と思ってこの記事の紹介を控えていましたが、実は、予想通り、これは、「気球」と同じく、米NATOが抱えている大きな問題を隠すために大いに寄与したようです。

Canada: The U.S. Shot Down a UFO Over the Yukon Feb 13, 2023

まず、トルドー首相のツイッター記事は;「私はカナダ領空を侵犯した未確認物体の撃墜を命令した」。「NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)はユーコン上空でその物体を撃墜した。カナダとアメリカの航空機がスクランブルし、アメリカのF-22がその物体に発砲することに成功した」— ジャスティン・トルドー (@JustinTrudeau) February 11, 2023 

 米軍が、「中国の気球」撃墜で大批判されている中のニュースですが、これは予期した通り、アメリカ中に激震を起こしたようです。米軍とUFO、宇宙人、秘密基地の関係や隠蔽は「陰謀論」のテーマの一つであり、ハリウッド映画でも大人気。それがいよいよ表ざたになったのか、と思う米国人は少なくなかったはず。

 ところがこのUFOのニュースの影で、二つの大問題が完全に隠蔽されていました。

 一つは、昨年9月のロシアからヨーロッパに天然ガスを送っているパイプライン、「ノードストリーム」の爆破事件が、まさに米国の関与で行われていたことを、米のジャーナリスト、セイモア・ハーシュが、すっぱ抜いたのです。その記事how the United States government blew up the Nord Stream 1 and 2 pipelinesはまだ読んでいませんが、米の関与は事件の直後からささやかれていたので、これは驚くべきことではありません。なおWikiにさえ「破壊工作の可能性」と書いてある。

2022年9月26日午後、バルト海ボーンホルム島近くのパイプラインでガス漏れが発生し、海面上に大量のガスが漏出した。ノルドストリーム1と2で計4本のパイプラインのうち3本が損壊したことが、運営するノルドストリームAG社により発表された[30]。現場では地震学者によって爆発が観測されており、何者かによる破壊工作の可能性が疑われている[31]

 しかしこの件は、マスメディアは全く伝えていません。そりゃそうですよね。メディアはコロナ、ウクライナ戦争、気球騒動を通じて、すべてを中露のせいにしようとしてきたから、今さら「自作自演でした」などとは言えない。私たちは、「戦争」のウラには、事前に、山のような情報工作とニセ旗があることを知っておかないと。

 …ノードストリームの件はまたそのうちお伝えしますが、アメリカにはもうひとつ、なんとしても隠したい大きな事件がありました。2023年2月3日、オハイオ州で起きた列車の脱線転覆・爆発事故です。このため、列車が運搬していた大量の有害化学物質が漏れ、事故が起きた現地の住民約5000人が強制移動させられていますが・・・こりゃ、第二の「ラブキャナル」だと思いました。でも長くなるので続きは明日。2023.2.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/