森友事件と兵庫県産廃事件の共通点

 前記事で書いた兵庫県、西有年産廃の記事、アップするとすぐシェアされ、短い間に58まで増えました。私のブログはいわばハードボイルド。ある程度の知力がないと頭に入らないはずで、すぐにシェアが増えることはごく珍しく、お~っと思いました。

 ところがそのわずか数時間後、カウンターはゼロになっていました…今もゼロのまま。

 いわゆる「ネット操作」です。これまでもそのような操作の存在は感じていたけど、今回はあまりに露骨。…ということは、前記事が相当、「痛かった」のでしょう。みなさまどうぞ広めて下さい。

 そしてこの際、ついでに書いておきます。

 本ブログでは「森友事件」について書くことはありませんでしたが、その関連でついに犠牲者が出たことに胸を痛めています。罪を着せられ自殺してしまった赤木さんに、全国的な同情(17万人もの署名)が集まったのも当然でしょう。

★森友事件で自死 財務局職員の妻がネットで再調査求める署名活動開始(相澤冬樹)– 個人 – Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200327-00170032/
 これは、行政の「トップを守るためのシステム」が「危機」に際して始動した事件です。赤木さんがもう少し市民を信じていたら、「スピークアウト」する勇気があったら、状況は違っていたでしょうが、彼は死を選ぶしかなかった。
 でも、このシステムはどこにでもあります。山本が今、対峙している兵庫県の産廃行政がまさにそれ。
 昨年7月、私が西有年産廃の件で姫路土木に行った時、対応した職員は、ごく自然に、手持ちのファイルを見せてくれました。彼に「問題意識」などなかったことは明らかでした。でも、見せてくれたそのファイルには、知事が、事業推進の立場からいろんな指示を出している文書「知事協議記録」があったのです。法的な手続きが始まってもいない案件で、知事が実質的な指示を出すのは完全にルール違反。これに比べれば「談合」なんてかわいいもの。で、コピーが欲しいというと、公開請求してくれというので請求しました。でも公開された文書は実際目にしたものと別物。肝心な文書は出ても来なかった…だされた文書がニセモノであることがわかったのは、請求時に機転を利かせて写真を撮っていたおかげです。
 兵庫県が現存していた文書を破棄し、あるいはその存在を否定し、新たに作成した文書を出すというのは、公然たる公文書偽造であり、西有年産廃処分場計画の「闇」と、知事と産廃大手「大栄環境」の関係がただごとでないこと、そして文書を公開してしまった職員に対し、ひどい圧力が加えられていることを物語っています。赤木さんの件に怒りを覚えているみなさん、現在進行形で、もっと腹黒い兵庫県の産廃処分場問題を知り、井戸県政に事実の説明を求めて下さい。2020.3.30

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/