危ない乳がん検診②

 実は私も十数年前、右胸にしこりができ、痛くて病院に行きました。幸い「良性の乳腺腫」で、切除しました。その時、「これからは毎年必ず乳がん検診を受けてね」といわれたけれど、一度も受けたことはありません。近所のオバサンに、経験談を聞いたのがきっかけでした。


 「痛いわよ。おっぱいをこうやって、ぺちゃんこにするの。それを板のようなものではさんで…」。
 触診はもっと痛いとか……おお、いやだ。普通の筋肉ではあるまいし、神聖なおっぱいにそんな乱暴なことをしていいの? 以後、「自己検診」さえしたことがありません。



ところで、前回紹介した米の乳がん「新」ガイドラインは、医師が女性に「自己診断」を教えないよう勧めています。「それによって乳がん死が減るという科学的根拠がないから」というのが理由ですが…



 ★自己診断はOKだが、早期発見につながらないから、教えてはいけない。



 のでしょうか。もしそうなら、自己診断そのものが不要ということですね。それに、次のような理解も可能です。
 ★自己診断そのものが危ない→だから医師は教えてはいけない



 アメリカという国が、訴訟社会、健康保険は一部の金持ちのみ(今年新制度が法定されましたが)
、ということを考えれば、こっちの理解の方がわかりやすい。
 気になって、さらに乳がん検診のことをしらべてみました。…すると、なかなかすさまじいことになっています。日本で情報が入りにくいのは、何も政治に限ったことではありません。続きはまた明日。2010.6.3 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/