三条市、総会で「反対」だったのに・・・

 昨日の新潟県三条市の「がれき受け入れ容認」の記事ですが、念のために調べたところ、この自治会は、なんと二度にわたって、がれき反対を決議、その旨を市に伝えています。まずは6月の記事。
震災がれきの焼却が予定される三条市の焼却処理施設の地元、三条市福島新田甲自治会が総会で焼却は「受け入れがたい」とし、試験焼却にも反対 (2012.6.28)
 東日本大震災のがれきの受け入れを表明している三条市の焼却処理施設の地元、三条市福島新田甲自治会(山岸康男自治会長)は27日夜開いた総会で、同施設でのがれき焼却は「受け入れがたい」とし、試験焼却にも反対する考えをまとめた。午後7時半から福島集会所で開いた総会には、同自治会209世帯から40人が参加。報道各社が取材に訪れたが、非公開で総会の総会後、山岸自治会長が取材に答えた。同自治会では、がれき受け入れの件で自治会役員や農業組合員で「対策委員会」を組織。総会に先立って25日に同委員会で全会一致で「受け入れがたい」とする意見をまとめ、総会では同委員会の意見を示して協議した。
 参加者からは、風評被害や子や孫の健康を心配する意見や、市長や議会が決めたことをやめさせることができるのかなどの意見があったが、受け入れに賛成する意見はなく、「受け入れがたい」を全会一致の意見とし、29日に市長宛に受け入れ反対の意見を記した文書を市役所に持参することにした。
 反対の理由について山岸自治会長は、市は1キログラム当たり100ベクレル以下の放射性物質は安全と言うが、知事は受け入れを認めず、学者の意見も賛否が分かれていることをあげた。22日開かれた市の住民説明会では、バグフィルターは「100%放射能を除去できる保障はない」、焼却灰を埋め立る最終処分場に設置する吸着ネットは「全国最初で、これがうまくいけば広める」という、結果がわからないという説明だったことを指摘した。山岸自治会長らは「実験材料モルモットでない」と言い、札幌市長の「絶対安全だという確信がなければやらない」という発言を紹介。三条市は絶対安全だと言わず、やってみなければわからないという状況では受け入れることはできないし、市長への文書は受け入れに反対の内容「やめてほしい」とした。今後の対応については、29日に市長に意見を伝え、市の回答がどのように返ってくるかを受けて検討するとした。
http://www.kenoh.com/2012/06/28fukushima.html
 一週間ほど前、新潟市も手続き先延ばしを決定、三条市のこの自治会も改めて反対を表明しています。この時は、多少「ほっ」とした空気が流れたのでは。

本格受け入れ、越年 震災がれき新潟市方針
2012年11月10日
 新潟市は9日、岩手県大槌町からの震災がれきの受け入れに関する費用を、市議会12月定例会に提案する補正予算案に盛り込まない方針を固めた。このため、本格受け入れは、来年2月の定例会で、関連費用を含めた補正予算が成立した後となる見通しになった。新潟市は今月下旬以降に試験焼却を行い、計測したデータを集計した後、12月後半から1月前半にかけて、焼却施設と処分場の周辺住民や、一般市民向けの説明会を行うスケジュールを検討している。
【三条の自治会 改めて反対へ】
 三条市が岩手県大槌町からの震災がれきを燃やす予定にしている焼却場に近い同市福島新田甲の自治会が9日夜、総会を開き、がれきの本格受け入れに基本的に反対していくということでまとまった。この自治会はこれまで、「放射性物質が焼却で濃縮されたり、風評被害が出たりすることが心配だ」として市の受け入れ方針に反対してきた。国定勇人市長は自ら説明会に出席して、試験焼却で基準を超える放射性物質や有害物質が検出されなかったことを報告。風評被害が出た場合は環境省で対処するよう求めるとして、理解を求めてきた。
【5市長に撤回求め 署名活動スタート】
 市民グループ「未来の生活を考える会」(阿部幸恵代表)は9日、県庁で記者会見し、震災がれきの受け入れを表明している新潟、長岡、三条、柏崎、新発田の5市の市長に、計画の撤回を求める署名活動を始めると発表した。20日まで署名を集め、提出する。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001211120003
 そのわずか一週間後に「条件つきであれば認めたい」と、総会決議をひっくり返しちゃったんだから、誰だって何が起きたのかと思います。偶然ですが、私は21日にがれきの件で新潟市に行きますが、三条市、どんな手を使ったのか取材して来よう。2012.11.19

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/