イワシにも放射能汚染

 友人からこういう連絡を受けました。
「水産物の放射性物質の検査結果が出ました。これによると、銚子港で3月24日に水揚げされたカタクチイワシから、セシウム(137-Cs)3.0(Bq  /kg)が検出されました。① 基準値オーバーです。」
 地下水から一万倍以上の放射性物質が出ているくらいだし、海にも相当大量の汚染水が流されているから、これは当然でしょう。でも、一応確認しよう。と思ってニュースを探したら、あらら・・・
銚子沖水産物は汚染なし」ですって。
「千葉県は25日、銚子沖で24日に捕獲された水産物の放射線物質の検査を実施した結果、マサバ、ヒラメ、ヤリイカからは検出されず、カタクチイワシについても放射線物質は暫定基準値を大幅に下回ったと発表した」②
 この結果を受け、「銚子の魚は安全、安心」と、自粛していた漁が再開されたようです。でも、カタクチイワシから放射能が検出されたのは確か。なぜそれが「大幅に下回る」の? 政府とサンケイの報道なんか信用できないもんね。ところが海外向けの英語資料を調べたところ、政府は基準値を大幅に引き上げていたのがわかりました・・・
Provisional regulation value (fish) 魚類の暫定基準値
Radioactive caesium: 500 becquerel /kg セシウム:500ベクレル/kg ③
 この英語版報告では、放射能は「検出できず」。3.0で基準値オーバーなら、基準値を500にしたら、そりゃ「大幅に下回る」、「検出されず」でしょう。新しい基準値がいつどこで決まったのか私はわかりませんが、これも経済のため。漁民も生きていかなければならない、というところかもしれません。でも、関係者はこういうごまかしがずっと続けられると思っているのでしょうか? マスコミもひどい・・・この記事を読んだ方、相当期間、当該地域の水産物接種は見合わせて下さい。自衛のためです。2011.4.3
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/kensa/pdf/20110330_data_sheet.pdf
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110325/chb11
032523180008-n1.htm
 2011.3.25.23:17
http://www.jfa.maff.go.jp/e/inspection/pdf/20110330_e_
tiba.pdf#search=’radioactive
in sardin’

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/