ワクチン接種の看護婦、有罪判決 

 昨2018年7月6日、南太平洋の島国・サモアで痛ましいワクチン事故がおきました。

 この日、Fagamalo 病院でMMRワクチン(はしか、おたふく、風疹の三種混合)を受けた二人の一歳児が、接種直後にあいついで死亡したのです。この事件で予防接種の責任者だった二人の看護婦は過失致死罪などに問われていましたが、サモア最高裁は今年8月、二人に有罪を言い渡し、五年の実刑を命じました。

 いろいろ不可解な事件で、山本はブログにあげていませんが、今回の「決着」をもとに簡単に経過を紹介しときます。

 

 ワクチン接種直後の死

 最初の犠牲者ー1歳の女の子ーはワクチン接種から3分もたたないうちに死亡しています。すぐにサフォツ病院に送られていますが、救命治療むなしく、帰らぬ人に。そしてその約二時間後ーーおそらく病院はまだ大騒ぎだったことでしょうーー第二の犠牲者ー1歳の男の子ーがやはりMMR接種のためにやってきます。男の子の親は、少し前にMMRで子どもが死んだと聞き、接種を拒否しました。ところが看護婦は、親の同意がないまま接種を強行。その結果、男の子も接種からわずか一分で息が絶えたのです。

 

亡くなった二人の赤ちゃん

 この事件を受けて、保険部長(日本でいえば厚生大臣?)はすぐに、全土でMMR接種を中止するよう命じ、原因がわかるまで再開しないと発表しています。サモア政府も看護婦の過失を中心に事件の調査を命じ、司法解剖を行いました。この病院の従業員たちは、(怒り狂った家族から守るために)配置換えなどが行われたようです。

 

最初は「罪」を否認、後で有罪を認める

 

 実際に接種を実行したのは教習生でしたが、罪に問われたのはこの教習生を指導・指示する立場にあった二人の看護婦でした。しかし二人とも、当初「過失、過失致死、公務執行妨害」などの罪を否定、無罪を主張していました。「親の同意を得なかった」のは大きな過失ですが、子どもたちが接種後ほとんど即死したことを考えると、ワクチンそのものに強烈な毒性があったとしか考えられません。しかしそのワクチンの「品質」については、隣国ニュージーランドの保険相、Jessamine博士が太鼓判を押しているのです。

 「サモアのワクチンは、国連の承認を受け、ユニセフから分配されている高品質なものだ」「同じバッチは太平洋地域、カリブ地域、南アメリカでも安全に使用されている」「一方、サモアでは五回分のバイアルを使っており、(亡くなった)二人の子どもとも同じバイアルのワクチンを打たれていた」・・・さらに保険相はMMRの効き目を強調し、問題はワクチンにではなく、病院側(看護婦)にあると述べています。

 ここにNZの保険相が登場するのは、サモア側が品質分析などでNZに協力を求めたからで、ワクチンの内容分析などもNZで行われたとのこと。また子どもたちにもアレルギーやアナフィラキシーの既往はありませんでした。

 そしてその後、妙なことが起きています。

 二人の看護婦の(被告側)弁護士が、この件を裁くための法定に出廷しなかったのです。それも三度続けて。

 そしてようやく出廷したと思ったら、二人とも「罪を認める」と陳述したのです。一人は三点すべてについて有罪を認め、一人は「過失致死」についてのみ有罪を認めました。(これによって、検察側は)その他の罪状を取り下げたようです。

two samoa nurses plead guilty に対する画像結果

二人の看護婦Leutogi Te'o (C)Luse Tauvale (R)と弁護士

 

ワクチンに筋弛緩剤を混ぜた?

 そして最高裁が二人を実刑に処した理由を読んで驚きました。

 なんと、二人はうっかりしてワクチンに筋弛緩剤を混ぜたというのです。

「最初の被害者に注射したのは教習生だったが、二人が常識に従い、決められた手順を守っていればこの悲劇は避けられたはず」「それにもかかわらず、ワクチンのチェックを怠って第二の犠牲者にも注射した」「二人目の犠牲者が死んだ後、Luse(看護婦の一人)はごみ箱に捨てられていたワクチンのボトルを見て、それが筋弛緩剤であることに気づき、袋にいれて自宅に持ち帰った」

 筋弛緩剤は死刑執行や安楽死にも使われる毒物です・・・小さな体の赤ちゃんがそれにすぐ反応して即死状態になったのも不思議はありません。しかしこんなものがなぜワクチンなどと一緒に置いてあったのか、どんな筋弛緩剤が使われたのか、その分量は? そして誰が誰の指示で筋弛緩剤を入れたのか、などの情報はニュースには何も出ていません。

 私はこの事件の第一報から、「南半球の人口削減テスト」ではないかと感じ、注目していました。二人の看護婦は勤務歴30年のベテラン。彼女たちがその日に限ってワクチンに筋弛緩剤を混ぜるという「過失」を犯した、という判決も信じられず、二人は何らかの見返りを約束され、罪を認めてしまったのではないかと考えています。ま~、MMRは世界的に流通しているワクチン、業界側がその「非」を認めることは決してないからね。2019.8.14

(参考資料)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/391179/two-samoa-nurses-plead-guilty-to-manslaughter-over-baby-deaths

https://www.youtube.com/watch?v=28r07xudPj8

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/391179/two-samoa-nurses-plead-guilty-to-manslaughter-over-baby-deaths 

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/362706/medical-error-likely-cause-of-samoa-baby-deaths-vaccinologist  

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/