ファイザーのワクチン治験、半数以上に副作用

 前記事の続き。ロイターは、独のビオンテックと米・ファイザーのRNAワクチンについて、「60人の健康な成人を対象にした治験で、2回の投与を受けた被験者は体内でウイルスの働きを中和する抗体をつくることが確認された。米国での初期治験と同様の結果となった」と伝えています。ところがこの治験では、被験者の半分以上に副作用が出ていました。

 ファイザーのワクチン、治験で半数以上に副作用The Vaccine Reaction July 18, 2020) 

 今年5~6月にかけて行われたビオンテックとファイザーのコロナワクチン(BNT162b1)のフェーズ1/2治験では、被験者の半数以上に副作用が出ていた。メッセンジャーRNAを用いたこのワクチンの被験者は18歳から55歳の健康な成人45人。12人に10㎍(マイクログラム)、別の12人に30㎍、さらに別の12人に100㎍が、そして9人にはプラセボ(偽薬、0.9%の生理食塩水0.5mL)が接種された。その後7日以内に、10㎍グループで7人(58.3%)、30㎍と100㎍グループでは24人(100%)、プラセボで2人(22%)が副作用(接種部位の痛み)を訴えた。100㎍を接種された1人は激しい痛みを起こしていると伝えられている。

 1回目の3週間後に、被験者は2回目として同量のワクチンを接種され、10㎍グループで8.3%、30㎍で75%が発熱した。また、10~30㎍の接種グループのうち50%以上に発熱と睡眠障害の副作用が現れ、うち2人の副作用は深刻だ。

 30㎍グループの1人は、接種2日後にグレード3の反応を示した(101.3℉=38.5℃の発熱)。米国保健社会福祉省(HHS)は、グレード3を、「生命を脅かすには至らないが、重度または医学的に重要で、入浴や着替えなど日常生活が自力でできにくく、入院加療が必要」と規定している。

 ファイザーとビオンテックが発表した治験報告書では:

 「ワクチンBNT162b1とプラセボの被験者で、接種7日後までに見られた最も一般的な全身性副作用はで軽度から中程度の疲労と頭痛であり、ワクチン群に多かった。また悪寒、筋肉痛、関節痛がワクチン群に見られたが、プラセボ群にはなかった。全身性副作用は、薬剤容量に応じて増加し、2回目接種後の被験者の多くで報告された(10 µgおよび30 µgグループ)。グレード4の副作用は報告されていない(HHSはグレード4の副反応を「生命に関わる」と分類している)」

 臨床試験において、実験的ワクチンBNT162b1が、SARS-CoV-2ウイルスに対する抗体の生成に成功したことがわかった。最近のSTAT誌によれば、その一部は中和抗体として「ウイルスの機能を妨げるように見える」が、「これらの抗体の中和レベルがコロナに対する免疫を生み出すかどうかは不明だ」という。両社はこの夏、さらに大きな臨床試験を実施する予定だ。

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 治験の報告書そのものを読んでいないので断言はできませんが、少なくとも以下のことは言えるかも。

 ★まず、被験者の数が違う(ロイター記事60人、この記事では45人…分母を大きくして副作用発生率を低くするつもり?)。

 ★次に、副作用発生率がとても高い(HPVワクチンの治験段階の発生率と同じくらい。それにも関わらず医薬産業界の強い「押し」で「定期化」されたてしまった…)。

 ★副作用発生頻度の問題。高容量では全員に、10μgでも半数以上に副作用が出ている。10μといえば、百万分の10グラムという極小量であることに注意して下さい。これが実用化されれば、ケムトレイルや4G5G、不健康食品や薬剤に痛めつけられている一般人では、副作用の発生頻度はもっと高くなるはず。なお、プラセボでも副作用が出ているのは、プラセボに使ったのは生理食塩水ではなく、「別のワクチン」ではないかと疑われる(ワクチンの二重盲検試験でよく使われる手です)。

 ★「中和抗体」でーー量の多寡によらずーーコロナウイルス感染症を予防することは全く証明されていない。

 「コロナワクチン」とは人々をだまくらかして「皆ワクチン制度」を浸透させるための、イチかバチかの賭けなのです。だから、極めて無害に見えるコロナウイルスの「感染の危機」をあおり、無邪気な被験者を選んでワクチン教を創設しようとしている。ちなみに、この手の危険な賭けの被験者に選ばれるのは、健康で、盲目的に政府・製薬メーカーを信じ、問題がおきれば「自分のせい」「遺伝のせい」にし、文句など言わない人々が多く、彼らが問題に気づいてコロナワクチンの被害と疑問を公言しない限り、強制ワクチンは近づいてくることでしょう。

 なぜなら、このファイザー/ビオンテックワクチンは、すでにアメリカFDAのファストトラック(一括迅速承認)を得ているからです…アメリカはほんとにひどい状況になっている。

ファイザーとBioNTech、FDAから実験的コロナウイルスワクチンの「ファストトラック」取得

2020年7月20日Pfizer, BioNTech get vaccine 'fast track' from FDA

 米ファイザー社と独のパートナー企業のビオンテックは、開発中の実験的コロナウイルスワクチンが米国FDAからFast Trackの指定を受けたと発表した。これは、FDAが今後6か月以内にこれらのワクチンを承認する可能性があることを意味し、同社は、承認を受ければ年末までに1億ショット分を製造を見込んでいるという。同社によると、健康なボランティア24名をを対象とした最近の臨床試験では、ワクチン接種後28日に、感染した人に通常見られるより高いレベルのCOVID-19抗体が生成されたという。

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 μgマイクログラム(10の-9乗)とは、mgの1000分の1、gの100万分の1。

 このワクチンは、百万分の10~100グラムというわずかな量で、人体に遺伝子改変を起こすことを目的にしています。そのため、接種する際は、直接、細胞にはたらきかける特定の用具を使います。これは動植物の「遺伝子組み換え技術」とまったく同じなのです。当然ながら、予測不可能、何か起きたとしても修復不可能、元の状況には決して戻りません。被験者は「それでもいい」と思っているのではなく、「安全、有効」「人類のためになる」などとのウソを吹き込まれているはず。・・・だから、コロナ騒動は全体が大きな詐欺なのですけどね・・・

2020.7.27

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/