タミフルは効かない

  こういうコメントをいただきました。そういえば、風邪・インフルエンザの季節です。

「私は妊婦です。インフルエンザと診断され、タミフルを処方されました。医師には、熱が下がっても最後まで飲むように、妊婦は重症化しやすいのでそれにより胎児に悪影響を及ぼすこともあると言われました。ネットでも「妊婦で安全」という情報がたくさんあります。でも、私は2日間服用したあと、薬が100%安全とは思えず、勝手に止めてしまいました。この自己判断は間違っていますか?」

 これに対する私の答は以下です。
 「勝手にやめた」のは、子どもに危害が及びかねない、という母親の直感からでしょうね。私は正解だと思います。インフルエンザも普通の風邪も、暖かくして水分を多めに摂り、よく休めば治るもの。病気を治すのはあなたの体であって、クスリではありません。それにしても、あれだけ騒がれ、危険性が話題になったタミフルが、いまだに使われ続け、しかも妊婦にも処方されているとは。インフォームド・コンセント(使用上の同意)を取っているのでしょうか? 「最後まで飲むように」との指示は、体内のウイルスが死ぬまで=感染力がなくなるまで飲めという意味で、患者の体より感染阻止が目的だと思われます。もともと病気治療と感染拡大阻止は違うのにね。
 
 なお、以下は私の回答の裏付けとなる情報です。

★ タミフルによる「異常」は国公認!
 新型インフルエンザの予防ワクチンと共に売り出され、世界的に大ヒットしタミフル。それがもたらす「異常」は当初から知られており、あの厚労省でさえタミフルについて注意を促しているほどです。
 タミフルは、一般的には安全な医薬品ですが、頻度は低いものの様々な副作用を生じることがあります。以下に副作用を疑う際の留意点をまとめましたので、服用開始後になんらかの異常を感じた際の参考にされますようお願い申し上げます。
 次のような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに医師に相談してください。
  ・動悸・血圧低下、蕁麻疹・息苦しい
  ・白目が黄色くなる
  ・全身の皮膚の発赤・ただれ・水ぶくれ・口内炎・結膜炎
  ・尿量の減少・むくみ
  ・出血しやすい
  ・血便
  ・意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、
  ・普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/medical/090511-02.html  (厚労省タミフル使用上の注意)

 まるっきり毒薬を盛られた時の症状のようで、「副作用」ではなく「中毒症状」というべきでしょう。また副作用の「頻度は低い」どころか、非常に高率なことも常識。何なんだ、厚労省、そして薬事審議会・・・

★ タミフルが効かないインフルも。全国でタミフル耐性をもつウイルスが発見されています。薬剤超過使用のつけですね。その意味でも妊婦は使用を控えるべきだと思います。

 東京などでタミフル耐性変異インフル検出 9都道府県に拡大 2014-02-19 11:30
 今シーズンすでに6道府県で確認されているタミフルなどの抗ウイルス薬に耐性のある変異インフルエンザウイルスだが、国立感染症研究所が18日に発表した最新の抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス(2月18日現在)によると、東京都、兵庫県、愛媛県からも検出報告があり、同ウイルスが確認された地域は9都道府県に拡大している。このウイルスは、今シーズン再び流行しているA(H1N1)pdm09ウイルス(2009年に世界的大流行=パンデミックを引き起こした新型インフルエンザウイルス)の変異株で、抗ウイルス薬 タミフル(オセルタミビル)ラピアクタ(ペラミビル)に対する耐性を獲得しているもの。これまでに、北海道、山形県、神奈川県、静岡県、三重県、大阪府で検出されているが、今回は東京都で6人のうち2人から、兵庫県では15人のうち1人から、愛媛県では8人のうち1人から同ウイルスが検出されている。同サーベイランスによれば、解析した検体490株のうち8%にあたる41株から、この耐性変異ウイルスが検出されており、前週より検出確率(前週は7%)が1%増加している。国内で、A(H1N1)pdm09ウイルスの変異株が確認されたのは、今シーズンが初めてだが、海外ではこれまでにも「抗ウイルス剤への耐性」を持つ変異ウイルスの検出例がある。国立感染症研究所では、タミフル耐性変異ウイルスが検出された山形県の小学生が、発症する1〜2日前に、関東地方のテーマパークに行っており、このテーマパークは海外から訪れる人も多いことから、同テーマパークに海外からタミフル耐性変異ウイルスが持ち込まれた可能性も示唆している。http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/4/9/4932.html
 
★ タミフルは「効かない」 私が信頼している海外のサイト、Dr. Mercolaによると、タミフルが「効く」ことを裏付ける研究資料(生データ)はなく、効き目があるとして売り出したのはPR会社でした。詳しくは後ほどアップします。
2014.2.26

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/