「マスクよりハグを」-ベルリン

 昨29日の「コロナ抵抗運動」の様子が続々と入ってきています。まず、前回のデモで1300万人(人口の1%)を集めたベルリン(ドイツ)。デモはおおむね平和的に行われたようです。ところが、メディアの見出しはこう↓です。

「極右勢力、議会ビル侵入を試みる」

Far-right extremists try to enter German parliament | CTV News

Aug 29, 2020 by: FRANK JORDANS, Associated Press 

「『右翼の旗』を掲げた数百人が、石や瓶を投げて非常線を突破し、国会議事堂ビルに侵入しようとした。警察はこの動きを阻止し、約300人を逮捕した。また、治安当局者は『破壊者と過激派の議事堂ビルに対する行為は許せない』と述べた…

「参加者はワクチンやマスク着用に反対し、あるいはドイツ政府を批判するスローガンをかかげていた。Qanonの陰謀論Tシャツを着ている者、白人国粋主義やネオナチの記章を身に着けている者もいたが、多くの参加者は極右との関係を否定した。」

 このニュースが全世界を駆け巡っています(検索ヒット850万件以上!)。記事には、この事件は「何万人もが参加して終日続いたデモの後に起きた」と、デモとは無関係であることが書かれています。でも、文章の読み方のトレーニングなど受けていない人々は、この見出しから、単純に「コロナ規制反対デモ=極右の行動」ととってもおかしくありません。そして、各国のメディアはこの誤導的記事を買い、自国民に垂れ流しているわけ。

 「極右の行動」の狙いは最初から「デモつぶし」で、ベルリン市は、デモの申請が出された8月初め、「極右の暴力が予想される」としてデモを禁じています。幸い、最高裁は市民の訴えを認めて市の決定を無効としたため、デモは予定通り行われました。

 記事はさらに、ドイツ政府のコロナ対策は多くの支持を集めていると記述。

「ドイツ政府のパンデミック対策は賞賛されてきた。ドイツでのコロナ死亡は9300人で、イギリスのコロナ死の四分の一に過ぎない。世論調査は、当局のコロナ対策(交通機関、店舗、図書館、学校などでのマスク着用義務付け)に圧倒的な支持を示している

 ・・・そりゃ、ま~そうでしょう。大多数の国民に届くのは、メディアや行政が垂れ流す情報だけだから、「その他」の見方があるなんて考えられもしない。

メディアコントロールと「戦争」

 でも、ドイツの「コロナ死」にはこんな事情がありました→ ドイツ「コロナ死はウソ」―解剖医の証言 (05/19) 。9300人の「コロナ死」そのものがウソだというわけです。ここで立ち上がった医師らの行動が、その後、ドイツの100万人規模のデモの成功をもたらしたし、そのネットワークは今も広がり続けていることがわかります。

 でも、「正しい筋」から情報を得ることができない人々は、その情報の正確さも判断できないため、事実を知るのも、その何が問題なのかに気づくのも、一番最後でしょう。なぜなら、「コロナ問題」は当初から、強い「メディアコントロール」の下で展開されてきたからです。そして、世界じゅうで市民の抵抗が活発化している今、メディアコントロールはさらに強化されているはず。

 山本は、反対運動の関連情報を発信することができるのは、おそらく特定の新聞社又は通信社だけで、一般のメディアはその情報を間接的に流すか、「主流」に沿う記事しか発表できないのではないかと見ています。ドイツ国内でさえ、メディアと大手ネットサーバーなどの操作により、「主流派と異なった見方」あるいは「抵抗運動」に関する情報、記事、動画は意図的に遮断され、あるいは片っ端から削除されてきたとのこと。

 コロナは情報戦争です。

 戦争で真っ先に犠牲になるのは「真実」(格言:https://quoteinvestigator.com/2020/04/11/casualty/)。大量のウソが横行している現在は、まさに戦時状態にあるのだと認識してほしい。

 ワクチン推進派が恐れているのはウイルス感染の拡大ではなく、「事実の感染(伝播)」なのです。事実が広がると人類皆ワクチン接種の計画は失敗することが目に見えているから。市民としては、こんな狂った計画を実行させるわけにはゆきません。私たちに必要なのは、まともな情報を伝えあい、学び合い、拡大することです。2020.8.31

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/