CHIメモリアル病院のこと

 前記事に間違いがありました。ワクチン副作用が起きたのは、シカゴではなくテネシー州チャタヌーガ市の病院でした(記事は訂正済み)。チャタヌーガ市とあるのは目にしていたのに、うっかり「CHI=シカゴの略~」としてしまったのです。

 そのついでにこの「CHIメモリアル病院」のサイトを覗いてみました…CHIって何だろうと思ったのと、あの病院職員のワクチン歓迎ぶりに異様なものを感じていたので。

 で、下は同病院の「私たちについて」https://www.memorial.org/en/about-us.html;

 CHIメモリアルは、非営利の信仰に基づくヘルスケア組織で、教会の「A Ministry of Healing(癒しの聖職者?)」に捧げられている。シスターズオブチャリティーオブナザレスによって1952年に設立され、予防的ケア、一次・急性の病院ケア、心臓、癌、整形外科、画像診断、その他多岐にわたる一連の医療ケアを提供している。4600人以上の従業員、400人のボランティア、600人の提携医師を擁し、テネシー州南東部とジョージア州北部全体を包括する地域の紹介センター(レファラル・センター)である」

 出だしから驚き。まず①教会直属の病院ということ。スピリチュアル系??…次に、②「非営利」とは意味不明。これほど大きな組織が非営利で運営できるとはとうてい思えないし、医療費はどうなっているのだろう…。そして、③レファラル・センターという位置づけ。これは何だ?

 レファラル・センターって?

 この言葉は、米の医療システムにうとい山本には初耳でした。検索すると、WikではTertiary referral hospital – Wikipediaと出てきます。「三次紹介病院」という意味です。患者が最初にかかる町医者や小医院、診察所などが第一次医療機関、次に紹介される大病院や大学病院、専門病院が第二次医療機関。そしてこれらの機関が扱えない患者を「紹介付き」で送り込むのが第三次医療機関というわけです(第四次もある)。ちなみに、第三次ケアとは「専門治療、第三次治療。通常、入院患者、一次または二次医療専門家からの紹介による専門の相談医療であり、高度な医学的調査、治療のための人員・施設を備えた三次紹介病院などで行われる」ものだそう…レファラル・センターとは、高度治療を行う、極めて特殊なターミナルケア病院のことです。

 

 CHIメモリアル病院とは?

 つまり、CHIメモリアル病院は、他の病院が手放した患者の受入れ先として、最先端の医療施設と、高度な医療技術をもつスタッフを備えた高度専門医療施設です。でも、そこにかかるコストを考えると、ますます「非営利」ではありえない(ドナーもそれほど多くない)。で、さらに調べると、Dr.Matt. Kodsi医療副部長の動画がありました。コロナワクチンの熱烈推進派です。

 「mRNAテクノロジーは、ワクチンでは初めてだが、医療分野では長く使われてきており、怖がる必要はない」

 「恐ろしいコロナにかかるより、ワクチンを打った方がはるかに安全だ」COVID-19 vaccine Q&A – PART 1

 「普通、メーカーは承認が得られるまでワクチンを製造しない。しかし、今回、ワクチンメーカーは、先へ進むんだ、賭けるんだ(take a gamble)と言っている。このワクチンが効くことがわかっているからだ。両社のワクチンとも有効率は90~95%、私はこの賭けは割に合うと思う」COVID-19 vaccine Q&A – PART 2

 …治験参加者や市民の「不安」を取り除き、ワクチン接種を促すのが目的の動画です。医師の立場でこれほどコロナワクチンを擁護しているのは、製造・政策に深く関与しているという意味。彼が医療副部長に任命されたのは昨年12月ですが、タイミングを考えると、コロナワクチン治験者の調達係として抜擢されたのでは?と思ってしまいます。

 

 「コモン・スピリット・ヘルス」とは

 次に、このCHIメモリアル病院の「使命」を見てみましょう;

私たちは CommonSpirit Healthとして、私たちが奉仕する人々、特に弱い人々の健康を改善し、すべての人のための社会正義を推進することを通じて、神の癒しの存在をこの世界に知らせます。

 いろいろ書いてありますが、要は、この病院は独立組織ではなく、上部組織ー司令塔ーがあるよという意味。

 では「コモン・スピリット・ヘルス(共通の精神健康?)」とはどういう組織なのか?

「CommonSpiritはカトリック・ヘルス・イニシアチブ(CHI)ディグニティ・ヘルス(DH)の提携により、単一の奉仕活動(機関)として2019年初めに設立された。公益に奉仕するという我々の使命は、何千人もの献身的な医師、看護師スタッフらを通して、また21州の137の病院と1,000以上のケアセンターのすぐれた臨床治療を通じて、またチャリティーケア、地域社会の利益、政府のプログラムサービスに対する年間40億ドル以上の支出を通じて実現されている」

 …なんと「プランデミック」の一年前に設立されていました。そして「非営利」にもかかわらず、豊かな資金があることがわかります。また、CHIはCatholic Health Initiative(カトリック・ヘルス・イニシアチブ)の略でした。つまり、コモン・スピリット・ヘルスは巨額の収益をあげている「宗教と医療機関の統合組織」なのです。

CommonSpirit Healthは、約125,000人の従業員、25,000人の医師、および高度な臨床医からなるチームで、21州で137病院と1000以上のケアセンターを運営している。2020年度、CHIとDHは合わせて296億ドル近くの収益を上げ、46億ドルのチャリティーケア、地域社会の利益、および政府の非返還型医療費プログラムを提供した…」

 設立初年度に日本円にして3兆円もの収益をあげられる組織というのは、ちょっと想像つきません。コモン・スピリットが地域やチャリティに還元している額も4570万円という莫大なものですが、総収益に比べるとわずかなものです。

 

DHIとDH、二つの宗教組織とは

 次に、コモン・スピリットの母体である二組織をWikiで見ると;

Catholic Health Initiativesは、コロラド州イングルウッドに本社を置く全国的なカトリック医療システムです。 CHIは、1996年に3つのカトリック医療システムを統合することによって形成された、非営利の信仰ベースの医療システムです。これは、国内最大の医療システムの1つです 本部所在地アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ

CEOケビン・E・ロフトン (2003年–)部門CHI Health

最高財務責任者ダニエル・J・モリセット

オーナーCommonSpirit Health

子会社CHI Health

Dignity Healthはカリフォルニアを拠点とする非営利公益法人で、アメリカ国内で5番目に大きな病院システムで、3つの州で病院と付帯医療施設を運営している。設立1986年 オーナーCommonSpirit Health、

「Dignity Health はコロナワクチン開発の推進を密接にフォローし、ワクチンの配布と接種の用意をしてきました。FDAはファイザーのコロナワクチンに緊急使用承認 (EUA) を出しました、モデルナのワクチンもすぐにEUAが出るとみられます」 https://www.dignityhealth.org/coronavirus-disease-2019 

 驚きました。なぜ国民皆保険制度ができないのかは、長年、先進国アメリカの政治的課題の一つでしたが、その理由のひとつに、弱者・貧困層の救済・奉仕をかかげたこの手の宗教・医療統合組織があるのかもしれません。彼らは巨額のカネを得、しかも地方や政府に還元している額も巨大なため、「大きすぎてつぶせない」。一方、「民間保険」に加入している中間層は、このような非営利団体の意味に気づいていないかもしれません。人の注意が向かないところには闇が生まれるものです。

 

 CHIはCDC、FDAと共謀、ワクチン、マスクも熱烈推奨

 弱者救済は多くの宗教団体の目的の一つです。でも、現代医療、特にアメリカにおける現代医療と宗教の結びつきは極めて危険な色合いが見てとれます。なぜなら、この手の医療組織が政府と共謀して、政策をPRするのは収入を確保するベストな選択だから。それを証明するのが、上記のコロナワクチン擁護の医師の発言であり、CHIはその巨大な影響力を発揮して「実験的ワクチンの治験参加者」を駆り集めたのかもしれません(単なる推測です)。

 でも、この手の組織にとって、死に近い、あるいは難病を抱えた患者は「金の卵」です。なぜなら、新薬や先進的治療の実験台にされたり、死亡後、遺体が臓器や血液採取のために無料提供されかねないから。宗教がらみなら、インフォームドコンセントなしでも家族は文句を言わないでしょう。これは単なる推測ではなく、MRワクチンの副作用で幼い娘を亡くした「母親の手記」に、まさにそのようなことが記されていました(山本が2015年に訳出…1月の学習会で配布します)。

 政治と医療の結合に、宗教がからむと危険度がぐっと増すわけですね。そしてコロナ作戦は、まさにこのトライアングルプラスαで実行されています。

2020/12/21

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/