農薬使用が減った国

 農薬使用が減った国
EUでは最近、農薬使用が激減しているという情報が
Groupe Pesticides Obsolètes (ASP)から届きました。
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 EUでは1991年~1995年間の農薬売上(農薬有効成分の
重量比による)が13パーセントも減少しました。1995年~1996
年にはいったん増加し、6%増の約30万トンとなり
ましたが、それでも1991年度比8%減にとどまりました。
 最近の減農薬ブームが農薬使用に影響を与えています。
 EUで最もよく使われているのは殺菌剤で、原材料ベ
ース売り上げの41%を占めています。次が除草剤の
39%、そして殺虫剤の12%です。このデータには、
その年の状況、季節、害虫の発生、農薬の価格、政府の
政策など多くの要素が反映されています。
 農薬使用の減少率が高い国は以下のとおり
     フィンランド……46%減
      オランダ………43%減
      デンマーク……21%減
      スエーデン……17%減
 EU最大の農薬マーケットはフランスで、1996年には
EU全体の農薬売り上げの31%を占めました(重量比)。次
がイタリアで16%、イギリス12%、スペイン11%
と続きます。
 オランダでは1995年の調査で、農家の農薬使用が減少し、
非化学農薬の使用が増えたことが認められました。スエー
デンでは農薬使用は着実に減少傾向にあります。一方、イ
ギリスでは耕作地で栽培される穀物への農薬使用が増え、
動物の中毒事故のうち、農薬によるものが31%を占めて
います。
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 日本、アメリカ、そして東南アジアの状況はどうなので
しょう。続報があればお知らせします。出典はこちら↓
(仏語、入手したのは英訳です)。なお、データを比較す
る場合、国ごとに範囲が違うので注意が必要だそうです。
http://fr.groups.yahoo.com/group/Groupe-Pesticides-Obsoletes-ASP/message/843
2008.10.27
 

この記事を書いた人

hiromachi