引き続き産廃問題。奈良県香芝(かしば)市に、二上(にじょう)山という名の、古来から名高かった低山があります。四季の彩が美しく、麓を流れる清水と相まって人々に愛されてきました。…ところがその中腹がいつのまにか大きく削られて整地され、毎日、何十台も行き来する大型ダンプが運ぶ何かで埋め立てているのか、現地には巨大なピラミッド状の山が出現し始めました。それは日々、大きくなっています。
まちがいなく産廃処分場ですが、奇妙なことに、周辺住民はその存在を知らず、異変に気付いたのは、それまでの清水が黒く濁り、異臭をはなち始めてからのこと…無理もありません。現地への入口には「果樹園」と書かれた大きな看板が立っているし、山上にあるため、この処分場は麓からは見ることができないからです。山本は今年五月、近くの「屯鶴坊」地下壕を見物していた時、この産廃処分場に気づきました。それ以上に驚いたのは、この処分場がたいして問題にもなっていないということでした。
この処分場を見学します。処分場問題を知らない方、奈良県在住の方、環境問題に興味がある方、環境汚染は困ると考えている方、ぜひご参加下さい。見どころを迎えた紅葉も楽しめます。