二上山が泣いている…奈良県香芝市のすさまじい産廃処分場

引き続き産廃問題。奈良県香芝(かしば)市に、二上(にじょう)山という名の、古来から名高かった低山があります。四季の彩が美しく、麓を流れる清水と相まって人々に愛されてきました。…ところがその中腹がいつのまにか大きく削られて整地され、毎日、何十台も行き来する大型ダンプが運ぶ何かで埋め立てているのか、現地には巨大なピラミッド状の山が出現し始めました。それは日々、大きくなっています。

 まちがいなく産廃処分場ですが、奇妙なことに、周辺住民はその存在を知らず、異変に気付いたのは、それまでの清水が黒く濁り、異臭をはなち始めてからのこと…無理もありません。現地への入口には「果樹園」と書かれた大きな看板が立っているし、山上にあるため、この処分場は麓からは見ることができないからです。山本は今年五月、近くの「屯鶴坊」地下壕を見物していた時、この産廃処分場に気づきました。それ以上に驚いたのは、この処分場がたいして問題にもなっていないということでした。

 この処分場を見学します。処分場問題を知らない方、奈良県在住の方、環境問題に興味がある方、環境汚染は困ると考えている方、ぜひご参加下さい。見どころを迎えた紅葉も楽しめます。

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/