ドジャーズのドラアグクイーン表彰イベント、市民がボイコット

6月16日夜、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地、ドジャーズスタジアムでは報道陣だけが目立つ客席を前に、ドラアグクイーンの活動団体、「シスター・オブ・パーペチュアル・インダルジェンス」に「コミュニティ・ヒーロー」賞を授与するイベント、「プライド・ナイト」が行われました。いつもなら何千人もの観客でいっぱいになるスタジアムは、観客のボイコットでほぼ空っぽ状態。球団のトランスジェンダー寄り行動に腹を立てた観客は、スタジアム外で大きな抗議行動↓をくり広げたのです。https://www.youtube.com/watch?v=Ez25lylWSIE

市民が掲げている立看は「反キリスト」「反ヘイト」。受賞したシスターズ・オブ・パーペチュアル・インダルジェンス(SPI)は、キリスト教的なセックス、ジェンダー、道徳などの観念を風刺・嘲笑し、資金集めを行う大道芸の組織。カトリック修道女の衣装を身にまとった男性(ドラアグクイーン)で組織されており、今は特に、物議をかもしているLGBTの権利擁護に動いています。当然、保守的なキリスト教徒は、カトリック、プロテスタントを問わず、同団体を反キリスト、ヘイトグループとして嫌い、このイベントが発表された時から、これに猛反発していました。ぜひ上の短い動画から、市民の怒りを感じて下さい。なんせ、こういう↓人々が「シスター」を自称しているのだから、嫌悪感を持つのはごく当然です(彼らは単なるエンターテイナーでないのは、前回の講演でも述べました)。

 球団側は、市民の大反対や教会の圧力に屈し、いったんは「シスターズ」の招待を取りやめたのですが、今度はドラアグ側がこれに反発、球団は再度、彼らを招くことにしたのです。これには市民だけでなく、同球団所属のプレイヤーらも怒り、球団側の態度を強く批判するなどしたためMore Dodgers Players Reprimand Team for Honoring Anti-Catholic Hate May 31, 2023)、この問題は、今も全米の注目を集めています。

 このドラアグクイーンの出し物の中には、いわば「十字架上のキリストを冒涜する」SHOWがあり、クリスチャンなら誰だってこんな団体を招くなど許せないでしょう。https://twitter.com/MaryMargOlohan/status/1663622377811394560

 でもドジャーズは、なぜファンの離反を百も承知でドラアグを招いたのか? おそらくその背景には、バイデン政権からの直接の指示もあったののかもしれません。なぜなら現政権は、グレイトリセットと「大転換」に向け、「何でもあり」の「混乱した世界」を演出しようとしているから。そのために、私たちが今持っており、絶対に手放したくないと考える観念ー価値観、愛や生命、平和、宗教観などーの徹底的な破壊を狙っているのです。欧米で反対者が多いのは、バイデン政権やNWOが打ち出している、現在の一連の政策が、自分たちが信じるキリスト教の価値観に完全に反することに気づいているからでしょう。一方、生活の根底に「宗教」がない日本では(あるのは天皇教と新興宗教、拝金教のみ)、「LGBTの権利擁護」運動が、人権と信念の破壊に気づいている人はまだほとんどいません。・・・無知は身を亡ぼすんだけどね。2023.6.22

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/