コロナ情勢の「今」、がわかっていますか?

2月6日、大阪で「コロナ情勢の今とこれから」というテーマ↓で話をしました。告知が遅れ、参加者は少なかったものの、若い学生さんが何人か参加してくれ、質問も多く、いつもと違う雰囲気の素晴らしい会になりました。

2月6日の山本講演会資料から。「コロナは終わった!」

 驚かれたのは、日本と海外の市民の動きがあまりにもかけ離れていることと、日本では自分たちがどんな状況に置かれているかまったくわからない、ということでした。無理もありません。日本のメディアは決して海外の「市民の反乱」など報道しないから。そして、それらの情報がたとえネット上に流れていても、それは単なる一過性の情報として消えてしまうから。・・・どんな情報も、掘り下げて分析しない限り、生かせないんですよね。この日は、その情報の断絶を埋めるための話をしました。

 特に知っておいて欲しいのは、このコロナ情勢の激変をもたらしているのが「フリーダム・コンボイ」だということ。このトラック運転手たちの反乱が、どれほど世界各国の市民の支援を受けているか、人々に勇気を与えているか、は世界中に同じような動きが広がっていること、各国が一斉にコロナ規制撤廃に走っていることを見ても明らかです。たとえばフランスではすでにパリにフリーダム・ファイトの車両が続々と入り、これを阻止しようとする警察といざこざも起きています。

警察の催涙弾攻撃に、丸腰の市民はカフェに逃げる・・・権力は常に暴力的。

 カナダでは、オタワ・議会ビル周辺のフリーダム・コンボイの「市民によるロックアウト」はすでに3週目。警察はトラッカーやその支援者らを排除するために、「燃料や食料をトラッカーに運ぶ者は逮捕する」と脅していますが、それでも人々は黙々とトラッカーに燃料の入った缶や食料を運んでいるのです。フリーダム・コンボイの動きは、奪われた自由を取り戻すための、市民たちの戦いであり希望だということをみな知っているから。

「マスクで顔が見えない世界で子どもを育てなくない」「義務ではなく選択の自由を与えるべきだ」と語るトラッカーたち。

パリでもオタワでも、トラッカーたちが入った地域では、一種の祝祭的な雰囲気が漂っています。それは、人々が「隔離と孤立」を拒否し、人間が本来もつべき「自由と権利」に目覚め、「連帯と団結」がいかに心地よいかに気づいたからでしょう。何もしなくても「集まる」こと、そのものが素晴らしいのです。もちろん、支配者側は人々が自由に群れて話すことが、いかに危険かをよく知っているのですが。

 市民運動の伝統もなく、「自由」を勝ち取った歴史もない日本では、このような市民主体の運動は起きにくいのです。そこでよく使われるのが政党と宗教・・・2月末、また関西でこのような話をします。場所と日時が決まれば本ブログでお知らせしますので、時々チェックしてくださいね。2022.2.13

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/