「マスク着用は個人の判断」ーマスクは有効じゃない、という意味

厚労省がやっと「マスク推奨」を見直し。でもね、「個人の判断でいい」とは、もともとマスクには客観的な有効性はなかった、という意味。だから追及すると、「マナー」なんて言って逃げるのだ。でも、人を害する行為は「マナー」とは言わない。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html

 ところが厚労省は決して懲りておらず、高齢者、妊婦、基礎疾患がある人や、医療機関や高齢者施設の訪問の際、交通機関などでのマスク着用を推奨しています。

<着用が効果的な場面>
〇高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、下記の場面では、マスクの着用を推奨します。・医療機関を受診する時,・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時,・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバスに乗車する時(当面の取扱)そのほか、
○新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時については、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。

 いまだに「感染から身を守る」というマスク神話を広めているという悪質さ。実はマスクは人を害します。その着用によって血中酸素濃度が下がり、病気や症状が悪化し、命に係わる危険性があるとわかっているから、高齢者、妊婦、病人―特にがん患者ー、子どもはマスクをつけてはいけません。ところが、日本の「専門家」はこんな↓調子。

厚労省専門家会合がマスクの有効性を報告  2023/2/9 08:43  新型コロナの「5類」引き下げに伴い、マスクの扱いについて議論が進むなか、厚生労働省の専門家会合でマスクの有効性に関する調査報告が示されました。8日に厚労省で開かれた専門家会合では、専門家有志らによるマスク着用の有効性に関する調査報告が示されました。そのなかで、アメリカでの研究ではマスクの着用者が10%増加すると、そうでない場合と比較しておよそ3.5倍流行を制御しやすくなると推定されたということです。

 「アメリカでの研究」を持ち出していますが、米CDCは2022年9月、医療機関におけるマスク義務着用さえすべて撤廃しています。「感染率が低い地域」の施設では(地域指定があるらしい)、医師、患者、訪問者すべてに、着用の「自己判断」を促しており、義務付けから大転換しているのです。CDC: Masking No Longer Required in Health Care Settings

またニューヨーク州も、昨日2月12日から、病院や老人ホームでのマスク着用命令を廃止しました。それどころか、NY州の保健当局は、「コロナは治療可能で、予防可能な病気です」「一律の義務付けから、人々が自分の身を守るために必要な情報や手段を提供するアプローチに移行する」と語っています。これまた「コロナ」に対する姿勢ががらりと変わった。Kathy Hochul scraps NY mask rule in hospitals, nursing homes 

 それどころか、今年1月30日、厚労省でさえ「質の高い医学論文のシステマティック・レビューで定評のある国際的団体」と認めているコクランが、マスクに関するショッキングなリポートを出しているのです。そのリポートを一言でまとめると、「マスクは何の役にも立たないのがわかった」というもの。正式文書はコクラン・ライブラリ(英語サイト)に収載されています。概要版しか読んでいませんが、ポイントはここ↓でしょう。日本の「専門家」はこの大事なリポートさえ知らないのでしょう。恥ずかしい。

「新たに追加した12のランダム化比較試験(10件は地域社会、2件は医療従事者)では、地域社会でのマスク着用は、インフルエンザ様疾患やコロナ様疾患の感染に恐らくほとんどあるいは全く違いがないことが分かった」「同様に、研究室で確認されたインフルやコロナにもマスクは何の効果も示さなかった」てPhysical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses

 いえ、これは初めてわかったことではなく、マスクが感染防止に有効でないのは、過去の経験と知見から「常識」でした。それを、政府とメディア、日本では灯台などが大々的「マスクは有効」なんて騒ぐものだから、一般の人々だけでなく、あまり知識のない医療関係者もすっかりマスク信仰に陥ってしまった。本当は、マスク世代の健康状態を追跡研究すればもっとはっきりするはずですが、同時期に始まったコロナワクチンの悪影響によって、マスク常時着用の害は隠蔽されることでしょう。学者や専門家と呼ばれる連中はカネで動く人々です(一般論だよ~)。彼らが表に出てくると、ろくでもないことが起きることを、私たちは知っておく必要があります。2023.2.13

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/