札幌科学館「コロナ」交渉の記録

 「ワクチン反対市民の会」は、327日に行われた札幌市青少年科学館のイベント「なぜなぜサイエンス ワクチンについて知ろう」を中止するよう要請しました。以下は三日間にわたる行動の報告です。少し長いけれど参考にしてください。

2021325日(木)

 要請書を出す前に、科学館がどういう意図でこのイベントを企画したのか、また海外で頻発しているコロナワクチンの副作用被害について認識しているかどうかを確認しようと、科学館に出向きました。科学館の管理課長が対応してくれました。

 課長氏によれば、このイベントは「世間を賑わせており、話題性のあるテーマについて情報提供するもので、子どもたちに良かれと思って企画した」「単にコロナワクチンの目的と現状を医療現場からお伝えするだけで、ワクチンを勧めるとか子どもにワクチンを打てなどと押し付けるものではない」「文句があるなら国に言ってくれ。我々を批判されても困る」「すでに接種が開始されてもいるし、中止を求められても困る」とのこと。

 ところがこの課長氏は、コロナワクチンが実験ワクチン(正式認可を受けていない)であることも、海外では死亡を含む多くの健康被害が出ていることも、予防接種法のこと(市町村が接種事業者として責任を負う)もご存じありませんでした。

 コロナワクチンは、実際、得体のしれない危険な実験ワクチンであり、世界中の多くの医者や科学者がその中止を求めて戦っています。そのワクチンを一方的にPRする今回の企画は不公正であり、地方自治法(住民の福祉の増進)に違反します。また、ワクチンのことを伝えるなら、その負の面(ワクチン禍事件や、有効性が証明されていないことなど)も含める必要がありますが、それをしないのは自動福祉法に違反します。

 当会は、科学館は地方自治体の施設であることから、①子どもの命に係わる企画には慎重でなければならないこと、②今回の企画はまったく受け入れられないこと、③どうしても強行するなら、改めて反対意見の企画も行うこと、④「人類総ワクチン」の流れに迎合するような言動は避けるべきことーーなどを主張しましたが。翌々日に迫った企画を中止することはできませんでした。

 

2021326日(金)

 ということでイベント前日、代表山本の「中止申入書」を手渡しに行きました。

 申し入れ書の見出しは以下の通りです。

1.現在使用中のコロナワクチン(2021321日現在ファイザー/ビオンテック社のワクチンのみ)は、正式承認されていない実験ワクチンであり、PRすべきではない

2.すべてのワクチンは安全でも有効でもない

3.子どもを対象にした「ワクチン児童洗脳」は児童福祉法違反

4.実験ワクチンの「正当化」と推進をはかるのか?

5.本企画は地方自治法違反

6.遺伝子治療業界と利益相反はないのか

 宛先は空欄のままでした。館長の名前はホームページのどこにもなかったからです。科学館は当方が指摘するまでそのことに気づいてもおらず、あまりのずさんさに驚きました(なお、館長は元札幌市職員でした。科学館は退職公務員の天下り先のひとつです)。また、講師の北大教授や医師の利益相反についても調べていなかったことが判明しました。「どこかの企業からお金をもらっていたとしても、それはこちらでは確認する必要がないので、直接聞いてください。他にもいろんな企業の方に来てもらって講演しているので」と、利益相反の問題意識さえないのです。科学館は公的施設ですが、その運営者(指定管理者)はそれを一般企業と混同しており、だからこそこんな企画を出してきたのでしょう。

 

327日(土)

 そうして始まったイベント当日の参加者は十名たらず、全て大人でした。zoom入室者は最大50名ほどだったようです(親子含む)。ノーマスクの私たちはキッチンペーパーで作ったマスクをつけるよう求められ、それを拒否すると、「マスクなしならしゃべるな(質疑応答もできない)」と言います。「厚労省は症状のない人にマスクは勧めていない」と反論しましたが、「厚労省からマスクなし会話を控えるようにと案内が出ている」と紙を見せられました。誰の権限でそんなことを求めるのかと聞くと「高岡先生からそのように言われています」とのこと。

 このイベントの講師、高岡教授(北大遺伝子病制御研究所)は、ウイルスを人間の敵、戦う相手とみなしている研究者であり、幼稚園児にもウイルスから体を守ることが大事(マモルンジャー )と、教育している人物です(http://www.igm.hokudai.ac.jp/sci/)。

コロナに関しても、他人を汚いものとみなして刷り込もうとしているわけですが、さっそく「マスクしないなら喋るな」とは、憲法も基本的人権も無視の弾圧っぷり。

 しかたなく、真ん中にパーティションを設置した広い部屋の後方のスペースで見聞きすることにしました。ウイルスが怖い高岡教授は、マスクとシールドをされていたので、大変聞き取りにくかったです。でも前方で聞いておられる方はマスクのみ(笑)

 以下、高岡教授の話のポイント。( )は私の感想です。

【高岡教授】

・天然痘とワクチンの歴史(一般的に伝えられている嘘)

・免疫系の話

・ウイルスの中身の紹介、RNAはスパイクタンパク質の設計図

・体の中でスパイクタンパク質を作らせる方法としてRNAを身体に入れる

・ロベルトコッホにより、小さな生き物が体の中で病気を起こすことがわかった(嘘)

【今野哲医師】(ZOOM)

・ワクチンは飲み薬のように飲めればいいが、今は注射しないとならない

・今はファイザーのワクチンのみ、日本製ワクチンはまだない

・コロナワクチンに期待できることは「ウイルスにかかりにくい身体になること」(嘘)

・ワクチンを打ったらからと言って、みんなで食事できるようにはならない。(!)

・効果がいつまで続くのかは、わからない。

・子どもたちが打つのはまだ先です。(いずれ打つことになるという意味!)

・副作用を考えないといけない。副作用は、だるい、吐く、下痢、頭痛などが報告されている。(過小評価)

・アナフィラキシーに注意が必要、例えば喘息の人。喘息の原因はペット、カビ、ゴキブリ。日本人に1番多いのは、ダニ、アレルギー性鼻炎。花粉、蜂さされなど

・コロナワクチンでもアナフィラキシーが起き得る。症状はくしゃみ鼻水、呼吸困難、蕁麻疹、腹痛など

そして、(本人が)3.15に打ったという写真を提示。「針はとても細いので痛くなかった」「2.3時間後に接種部位が痛くなってきたが、筋肉痛と同じ。2日間腕を上げると痛かった」(本当に打ったかどうか不明)

・そして、「コロナにかかりにくい身体になりたければ打つ選択、ワクチンの副作用が嫌なら打たない選択がある」と、しっかりワクチン接種を勧めるアピール。とても悪質な言い回しだと感じました。

 それにしても、医者のくせに一般的なアレルギーの話で終わるとは。PEGの深刻な副作用のことは知らせたくないのか、それとも知らないのでしょうか。・・・青少年科学館が、二度とこのような悪質な企画をしないよう、監視する必要があると思いました。以上

 

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/